2010.03.04

ヨーロッパの新しい水素プロジェクト 2006年版

Brussels, 11 May 2006

Commission presents the outstanding results of the CUTE project and announces new action for Clean Public Transport http://europa.eu/

 概要

 欧州委員会は、CUTEプロジェクトの顕著な結果を呈示するとともに、新しい水素輸送イニシアチブに着手したと発表しました。

 CUTEプロジェクトは、2003年中頃から、27台の燃料電池バスを、アムステルダム、バルセロナ、ハンブルク、ロンドン、ルクセンブルク、マドリッド、ポルドー、ストックホルムおよび、シュツットガルトの9つのヨーロッパの都市で、公共交通機関として運行し、400万人以上を運びました。

 新しい「Hydrogen for Transport」イニシアチブは、3年間で約200台の水素を燃料とする「乗り物」を運行し、水素供給のインフラストラクチュアを整備します。「Hydrogen for Transport」は、次のプロジェクトを含んでいます。

 Roads2HyCOM ☆http://www.roads2hy.com/
1.Hylights  ☆http://www.hylights.org
2.PREMIA  ☆http://www.premia-eu.org/
3.CUTE→HyFLEET-CUTE
 ☆http://www.global-hydrogen-bus-platform.com/
4.ZERO-Regio  ☆http://www.zeroregio.com/
5.HyCHAIN-MINITRANS Project ☆http://www.hychain.org/

 この中の「HyFLEET-CUTE」は、次のよう計画です。

 34台の燃料電池バスを、アムステルダム、北京(中国)、バルセロナ、ロンドン、ルクセンブルク、マドリッド、パース(オーストラリア)および、レイキャビック(アイスランド)で運行します。一方、液体水素を水素エンジンに供給する14台の水素バスが、ベルリンを走ります。

Hylights
Midi_buslg
 「HyCHAIN-MINITRANS Project」 の、燃料電池マイクロバスです。
 Source:http://www.greencarcongress.com/

もっと詳しく知りたい方は、ここを掘り起こしてくだされ。
European Commission > Research > Energy > Sustainnable Energy Systems > Research Topics > Fuel Cells > R&D topics > FP6 > European Hydrogen and Fuel Cell projects

ECFuel Cell Projects under the 6th Framework Programme (FP6)

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2009.10.25

東京モーターショー09

ダイハツ工業
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091023/176828/?ST=AT&ref=rss

スズキ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091021/176672/

ホンダ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091023/176747/

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燃料電池飛行機 アンタレスDLRーH2

http://www.youtube.com/watch?v=dgW1Ngoqjoc

Antares_luft_7846_380

ドイツ航空宇宙センター
http://www.dlr.de/en/desktopdefault.aspx/tabid-1/86_read-18278/

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2009.07.01

夢を語れ、不可能を超えろ

番組名:プロフェッショナル 仕事の流儀 「夢を語れ、不可能を超えろ~藤本幸人~」

番組HP: http://www.nhk.or.jp/professional/

番組内容:「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車の開発に挑む、自動車メーカーの技術者藤本幸人(52)。極秘の開発現場での熱き技術者たちのドラマを、初めてカメラが捉えた。

詳  細:排出するのは水のみ。水素を使って動く「燃料電池車」は、究極のエコカーだ。その開発を率いる、自動車メーカーの技術者・藤本幸人(52歳)。極秘の開発現場で、初めてカメラ取材が許された。藤本は部下に突き抜けた“思い”を求める。それこそが、夢を実現する原動力だからだ。2009年春、藤本はドイツで車を走らせ真価を試すことに。現地人技術者の厳しい目にかなう車に仕上げることはできるのか? 技術者のドラマに密着。

出演者:本田技術研究所上席研究員…藤本 幸人, 【キャスター】茂木健一郎, 住吉 美紀, 【語り】橋本さとし

本放送 6月30日(火)
午後10:00~10:50 総合/デジタル総合

再放送 7月 6日 (月)
午後4:40~午後5:30 BS2

再放送 7月 7日 (火)
午前0:45~午前1:35 総合/デジタル総合

 本放送は、裏番組でやってた西部劇「シェーン」を見てて見逃してしまった(笑)
 ワンセグで携帯に録画予約しとけばよかった。

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2009.05.07

Japan's METI Launches Hydrogen Highway Network Project.

File No.114
 日  付:2009年4月27日 日本経済新聞社 
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:水素ステーション
 内  容:高速道路に水素ステーションを設置
 実用化年:2009年度から大規模実験に乗りだす

 <ニュースを読む>
 経済産業省は将来的に国民生活で排出される二酸化炭素(CO2)の量がゼロになる社会の実現を目指し、2009年度から複数の地域で大規模実験に乗り出す。水素を家庭で利用するためにパイプラインで集合住宅に送ったり、燃料電池車向けに高速道路に水素ステーションを設置したりするのが柱だ。必要な予算を09年度補正予算案に盛り込む。

 水素は燃やしてもCO2を排出しないため、次世代エネルギーとして期待されている。日本は温暖化ガス排出量を2050年に現状比60―80%減らす計画で、実験を通じて水素の活用に向けた課題を探る。

 水素ハイウェイ ネットワーク構想
Hydrogen Highway from Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Hydrogen_highway#Japan 
Canada's Hydrogen Highway
California Hydrogen Highway
SHHP - HyNor (Norway), Hydrogen Link (Denmark) and HyFuture (Sweden)

米国エネルギー省は、水素基盤整備のプライオリティを、水素ステーションと放送 通信用電源にした模様。

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2009.05.05

NTT 3キロワット級業務用燃料電池を開発

File No.113
 日  付:2009年4月21日 日本経済新聞社 
 用  途:業務用燃料電池
 種  類:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:日本電信電話株式会社、東邦ガス株式会社、住友精密工業株式会社
 内  容:世界最高レベルの発電効率 59%(LHV)を達成
 実用化年:2~3年後の実用化を目指す

 <ニュースを読む>
 NTTと東邦ガス、住友精密工業は20日、発電効率が世界最高レベルとなる業務用の燃料電池を開発したと発表した。都市ガスを燃料に高効率で発電。光熱費を抑えられ、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できる。
コンビニエンスストアやファミリーレストランなどでの利用を見込む。2、3年後の実用化を目指す。開発した燃料電池は都市ガスから得た水素を空気中の酸素と反応させて発電するタイプ。
板状の発電素子を数十枚重ねたものを、熱を逃がさない装置に入れた。

 出力は3キロワットで、数百時間にわたり発電効率56%を維持できた。瞬間的には59%を達成した。従来の最高効率は57%だったという。数千時間の耐久性能を確認した。今後、実用レベルの数万時間まで耐久性を高め、
低コスト化する。常に一定の電力を必要とする店舗など業務向けの実用化を目指す。

 NTTにおける燃料電池の研究開発の詳細は!
 http://www.ntt.co.jp/islab/kankyo/sofc/index.html

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2009.04.17

ENEOS 燃料電池と太陽光発電システムなどを組み合わせる

 File No.112
 日  付:2009年3月4日 日本経済新聞社 
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:LPG、灯油、都市ガスを燃料とする
 製  造:新日本石油株式会社
 内  容:「創エネハウス」を横浜市に完成した
 実用化年:2010年度の発売を目指す

 <ニュースを読む>
 新日本石油は3日、新エネルギーなどを活用し二酸化炭素(CO2)排出量を実質的にゼロにするモデル住宅「創エネハウス」を横浜市に完成した。約1年間かけて実証試験を行い、2010年度に太陽光発電システムや燃料電池などを組み合わせた総合エネルギーシステムとして発売を目指す。

 太陽光パネルや燃料電池のほか、給湯をする太陽熱温水システムなど複数の機器を集中管理し運転する。各部屋の間で空気が循環しやすい設計にし、断熱性の高い建材で外部に熱を逃がさない構造も取り入れた。エネルギー効率を高め、光熱費を抑える。

 CO2排出量は1990年ごろの住宅に比べ半減し、太陽光発電による削減効果を加えると実質的にゼロになる計算という。今後、新日石の社員が実際に生活して経済性や環境性などを調査。将来は価格を200万―300万円程度に下げて販売する考えだ。

 創エネハウスを見てみよう!http://www.eneos.co.jp/lande/product/soene/house/index.html

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2009.03.02

日立、メタノール使った小型燃料電池を開発

 File No.111
 日  付:2009年2月25日 日本経済新聞社 
 用  途:業務用燃料電池
 種  類:直接メタノール形燃料電池(DMFC)
 燃  料:メタノール
 製  造:株式会社日立製作所
 内  容:小型燃料電池「P3B」を開発した
 実用化年:2010年中の事業化を目指す

 <ニュースを読む>
 日立製作所は24日、メタノールを使った小型燃料電池を開発したと発表した。同社の従来製品よりも体積を45%削減、ガソリンや軽油を使った屋外用の小型発電機からの置き換えや移動式の道路標識などへの搭載を見込んでいる。2月から英国の研究機関と共同で道路標識や監視カメラを使った実証実験を行い、2010年中の事業化を目指す。

 開発したのは「直接メタノール形燃料電池(DMFC)」と呼ばれるタイプ。メタノールを燃料として発電し、ガソリンや軽油を使う装置に比べて静音性や環境性能が優れている。

 2月中に英国のエネルギー関連の研究機関であるCPIと実証試験を始める。遠隔監視カメラや発光ダイオー(LED)を使った道路標識と接続し、半年間に渡って耐久性や発電能力など基礎性能を評価する。

日立製作所ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/02/0224.html

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都内の英国大使館で、日立製作所(Hitachi)と英プロセス・イノベーション・センター(Centre for Process Innovation、CPI)が発表した直接メタノール形燃料電池(DMFC)の試作品「P3B」(2009年2月24日撮影)。(c)AFP

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2008.12.12

ホンダFCスポーツ ロスアンゼルスオートショーに出展

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Honda's zero-emission fuel cell supercar concept - the FC Sport design study model
http://www.nytimes.com/2008/11/20/automobiles/autoshow/honda-fc-sport.html

 アメリカン・ホンダモーターは、ロスアンゼルスオートショーにおいて、「Honda FC Sport」デザインスタディモデルを発表した。

 「Honda FC Sport」デザインスタディモデルは、軽量コンパクトなHonda独創の燃料電池スタック「V Flow FCスタック」の採用により、自由度の高いデザインを可能とした。

 フロント中央に運転席を、リアには二つの席を配置、リア席の間に「V Flow FCスタック」を配置した。さらに、バッテリーを低い位置に搭載することで超低重心とし、空力にも優れたライトウェイトスポーツカーのデザインとなっている。

 「Honda FC Sport」デザインスタディモデルは米国カリフォルニア州にあるホンダR&Dアメリカのデザインスタジオで制作。市販の予定はない。

 http://www.honda.co.jp/news/2008/4081120b.html

 写真をクリックすると拡大します。
 

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2008.10.12

燃料電池推進船 “Zemship”

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FCS “Alsterwasser” celebrates its world premier on the Alsterlake

The first fuel cell passenger ship with a fuel cell propulsion system has been launched and will be operated by ATG

Hamburg. On August 29th the first commercially used fuel cell passenger ship has been put into service on the Alster lake in Hamburg. From now on up to 100 passengers will be able to enjoy their ride on the inner city lake and its connected canals-without generating any local emissions.
read more >>http://www.zemships.eu/

 燃料電池船「アルスターヴァッサー号」は、アルスター湖で世界一の座を祝います。
 燃料電池推進システムを備えた最初の燃料電池旅客船は、ATGによって運航されます。
 燃料電池旅客船は、8月29日ハンブルク市のアルスター湖に於いて、営業を開始しました。これから定員100人の乗客は、内アルスター湖とそれに繋がる運河(外アルスター湖)の遊覧を、Zero Emission Shipで楽しむことができます。
 
ZemShipsプロジェクトについての解説 :ZEROREGIO
http://www.admin.zeroregio.de/CDROM/englisch/11workshop/workshops/P06.pdf 
ハイブリッド燃料電池駆動技術 :プロトン モーター社
http://www.proton-motor.de/

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2008.10.01

荏原 家庭用燃料電池エネファームを出荷開始

File No.110
 日  付:2008年9月26日 日刊工業新聞 
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:株式会社荏原、荏原バラード株式会社
 内  容:9月からエネファームを東京ガスに出荷 
 実用化年:2009年度からの一般販売開始に向けて準備中
 <ニュースを読む>
荏原と荏原バラードは、1キロワット級個体高分子形の家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の都市ガス仕様機を東京ガスに出荷した。大規模実証事業用として使われる。同機は従来のシステムを改良し、4万時間の運転、4000回の起動停止の耐久性を実現した。発電効率は37%、熱回収効率は53%で、トータルで90%のエネルギー効率。
燃料電池ユニットは発電時でも38デシベル以下の低騒音設計にした。
07年に藤沢市の工場に量産設備を整えている。今回の大規模実証事業を皮切りに、09年度から本格量産に入る。
 
 荏原バラード ニュースリリース
 http://www.ebc.ebara.com/news/20080924.html

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2008.09.12

三菱重工業、燃料電池式フォークリフトを開発

 File No.109
 日  付:2008年9月8日 日本経済新聞社 
 用  途:フォークリフト用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:カセット式水素ボンベ
 製  造:三菱重工業株式会社、
      日本輸送機株式会社、JFEコンテイナー株式会社
 内  容:燃料電池式フォークリフトを開発 
 実用化年:2010年代初頭の市場投入
 <ニュースを読む>
三菱重工業は、日本輸送機株式会社(ニチユ)、JFEコンテイナー株式会社と共同で、燃料電池式フォークリフトを開発、2010年代初頭の市場投入を目指して実証試験を開始する。

燃料電池への水素供給に、JFEコンテイナーが世界で初めて開発した、持ち運び可能なカセット式供給ユニットを採用。水素ステーションなどの大規模なインフラ整備が不要で、小規模ユーザーが導入する際にも障害がないのが特長。

カセット式水素供給システムを採用した燃料電池式フォークリフトの開発は、環境省の地球温暖化対策技術開発事業の一環として、早稲田大学が推進した「本庄・早稲田地域でのG水素社会の構築」プロジェクトの下、2005年から取り組んできた。

三菱重工業は汎用タイプの燃料電池搭載に適した安全かつ経済的な車両システムを、また、JFEコンテイナーは安価なカセット式水素供給ユニットの開発をそれぞれ担当。今後、環境省の補助事業「カセット式FCフォークリフトの市場導入に向けた実証試験及び技術開発」の下、製品コストの削減や信頼性・耐用性の更なる向上など、市場導入に向けた仕上げの検証に入る。

本製品の開発にあたっては、早期の市場投入に向けたコスト削減をはかるため、燃料電池ユニットを、ニチユのバッテリーフォークリフトに搭載。三菱重工業と共同で車体の制御システムや安全性の検証、フォークリフト特有の使用環境への最適化に取り組んだ。

燃料電池は、カナダのハイドロジェニックス社が開発したものを採用した。
Product02

三菱重工業株式会社 http://www.mhi.co.jp/

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2008.08.30

トヨタFCHV-adv 新型燃料電池ハイブリッド車

 File No.108
 日  付:2008年8月30日 日本経済新聞社 
 用  途:自動車用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水素
 製  造:トヨタ自動車株式会社
 内  容:新型燃料電池車を9月1日から環境省へリース販売 
 
 <ニュースを読む>
 トヨタ自動車は、新型燃料電池ハイブリッド車を、9月1日、環境省へリース販売する。

 今回リース販売する「トヨタFCHV-adv」は、低温始動性や航続走行距離をより向上させ、本年6月に国土交通省より型式認証を取得した車両であり、リース価格は月額84万円(30ヶ月間リース)とした。

 トヨタは、燃料電池自動車の開発において、2002年12月世界に先駆け燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV」のリース販売を開始し、2005年6月には、国内で初めて型式認証を取得、同年7月1日よりリース販売を行ってきた。今回の環境省へのリース販売は、この従来型「トヨタFCHV」に引き続いての契約であり、今後も政府関係の他、地方自治体、エネルギー関連企業などにリース販売を行う計画である。

 トヨタは、燃料電池自動車の一般への普及に向け、リース先の様々な使用実態から得られたデータを検証し、自社開発の高性能燃料電池「トヨタFCスタック」の更なる耐久性向上や、一層のコスト低減などに貢献しうる研究開発を着実に進めるとともに、国やエネルギー業界などの関係機関とも協力し、積極的に取り組んでいく。

トヨタ自動車株式会社 http://www.toyota.co.jp/

Tit_01_2
車 両 名称 「トヨタFCHV-adv」
全長/全幅/全高 4,735/1,815/1,685mm
重 量 1,880Kg
乗車定員  5人
性 能
航続距離 約830Km (10.15モード)
最高速度 155Km/h
燃料電池
名 称 トヨタFCスタック
種 類 固体高分子形
出 力 90kw
モーター
種類 交流同期電動機
最高出力 90kw(122PS)
最大トルク 260N・m(26.5kg・m)
燃料
種類   水素
貯蔵方式 高圧水素タンク
最高充填圧力 70Mpa
タンク容量  156ℓ
バッテリー
種類  ニッケル水素電池
FCHV-adv:Fuel Cell Hybrid Vehicle -advanced

 燃料高騰で、トヨタプリウスのレンタカー利用が増えているそうだ。一回の水素充填による航続距離が830Km、月額84万円でトヨタレンタカーに燃料電池車をリース販売した場合、四国一周の88ヶ所巡りのお車代はいくらぐらいで見積もるのかしら。

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2008.08.16

ENEOS 家庭用燃料電池エネファームを量産

 File No.107
 日  付:2008年8月2日 日本経済新聞社 
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:LPガスまたは灯油
 製  造:新日本石油株式会社
 開発内容:家庭用燃料電池を量産 100億円投資
 実用化年:2009年度に年産1万台体制
 <ニュースを読む>
 新日本石油は、家庭用燃料電池の量産に乗り出す。提携先の三洋電機の工場に生産設備を導入し、一般販売を始める。2009年度に年1万台、2015年度までに年4万台を生産できる体制を整える。総投資額は100億円。燃料電池をガソリンなど石油製品の販売不振を補う収益源に育てる。

 家庭用燃料電池は水素と酸素の反応で発電し、排熱を使って給湯もする装置。二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、太陽光発電などと並んで家庭用の次世代電源として有望視されている。新日本石油は、三洋の家庭用燃料電池事業を事実上買収し、4月に新日本石油が81%、三洋が19%を出資するENEOSセルテックを群馬県大泉町の三洋の工場内に設立。この工場に量産設備を導入。家庭の電力の約6割をまかなえる出力1キロワット級の燃料電池を量産する。自社ブランドで販売するほか、コスモ石油やジャパンエナジーにもOEM供給する。

 新日本石油は、燃料電池と太陽光発電や高効率の石油給湯器などを組み合わせ、電力やガス会社に頼らず家庭のエネルギーを総合的に提供するシステムを開発中。2010年度の発売を目指しており、燃料電池はこのシステムの中核装置と位置づける。

 ENEOS 家庭用燃料電池 エネファーム
 http://www.eneos.co.jp/lande/product/fuelcell/index.html

 電気自動車の充電を考えると、発電ユニット、貯湯ユニット、蓄電ユニットの三つのユニットが必要になりそうです。 

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2008.07.08

The FellowSHIP project

Fellowship_2

FellowSHIP objective:
FellowSHIP is a joint industry R&D project with the objective to develop and demonstrate hybrid fuel cell power packs, especially suitable for marine and offshore use. The power packs developed for the first demonstrator will be rated at 320kW electric power output.
Based on natural gas (LNG) as the fuel, the technology combines the continued use of fossil-fuel energy with the growing call for sustainable development. Other suitable fuel types include biofuels, methanol, hydrogen, land fill gas and others

Hotmkomp

The components of the HotModule fuel cell power plant
http://www.mtu-cfc.com/

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水素ステーション 2010年までに標準仕様

File No.106
 日  付:2008年7月5日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:水素ステーション
 内  容:15年には商用水素ステーションの設置
 
 <ニュースを読む>
トヨタ自動車や新日本石油が参加する燃料電池の普及団体「燃料電池実用化推進協議会」は4日、2010年までに燃料電池車に水素を補給する水素ステーションの標準仕様を決めると発表した。
水素の充てん圧力や充てん方法を業界で標準化し、商用化に弾みをつける。15年には商用水素ステーションの設置に乗り出し、燃料電池車の普及を後押しする。
同計画はトヨタやホンダなどの自動車メーカーや、新日石や東京ガスなど、協議会の中で燃料電池車の事業化に携わる12社が策定した。自動車各社が開発を進めている燃料電池車は水素の充てん圧力にばらつきがある。今後、12社を中心に充てん圧力や充てん方法の標準仕様を定め、共通の設備で水素を補給できるようにする。ステーションの事業化に向け、低コストの設備の開発なども進める

JHFCプロジェクトでは、首都圏、中部地区、関西地区に11基の水素ステーションと1基の液体水素製造設備を整備し実証試験を行っています。

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2008.06.18

ホンダ 新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を開始

File No.105
 日  付:2008年6月17日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池車
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水素
 製  造:本田技研工業株式会社
 内  容:燃料電池車の生産を始めた
 実用化年:3年間で計200台を販売する
 関連項目:File No.91

 <ニュースを読む>
 Hondaは、新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を開始し、第1号車(米国仕様)を6月16日にラインオフした。

 「FCXクラリティ」はHonda四輪新機種センター(栃木県)で生産される。燃料電池車専用の組み立てラインを新設し、燃料電池車特有の工程である燃料電池スタックや水素タンクの車載などを行う。また、燃料電池スタックはホンダエンジニアリング株式会社で生産される。特に、高い精度の品質が求められるセルの製造工程では、専用設備による機械化を進め、1台当たりの燃料電池スタックに数百枚必要なセルの量産を可能とした。このような取り組みにより、将来の普及に向けて、生産面においても着実に進化している。

 「FCXクラリティ」は、燃料電池車専用として設計され、Honda独創の燃料電池スタック「V Flow FCスタック」技術を核に、燃料電池車だからこそできるデザイン、パッケージ、そして異次元のドライブフィールを実現。究極のクリーン性能だけでなく、クルマとしての新しい価値と魅力を提案している。米国では7月より、日本では今秋にリース販売を開始する計画。日米合わせた販売計画台数は、年間数十台、3年間で200台程度を予定している。また、7月7日から開催される北海道洞爺湖サミットの「環境ショーケース」に、環境先進技術の一環として出展する予定。

09honda


[FCX Clarity Vehicle Assembly] Final Vehicle Inspection
出典
http://www.honda.co.jp/
http://world.honda.com/FuelCell/FCXClarity/

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従来比で65%もコンパクト化を実現した燃料電池システム
出典 http://nationalgeographic.jp/sp/automobile/honda_nn.html 
「洞爺湖サミット開催直前企画『2050年環境共生型自動車社会に向けて』」の、日本経済新聞(6月26日)に掲載された本田技研工業の広告特集記事をお読みいただけます。

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2008.06.02

PEFC 定置用燃料電池大規模実証事業

 File No.104
 日  付:2008年4月25日 新エネルギー財団
 用  途:1キロワット級家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:都市ガス、LPガス、灯油
 製  造:株式会社荏原製作所
      株式会社ENEOS セルテック 
      東芝燃料電池システム株式会社
      トヨタ自動車株式会社
      松下電器産業株式会社
 開発内容:平成20年度定置用燃料電池大規模実証事業交付
 関連項目:File No.91

<ニュースを読む>
 平成20年度 「定置用燃料電池大規模実証事業」は、1キロワット級家庭用燃料電池1,120台で実施されます。
 本事業では、今回交付決定された1,120台、及び平成19年度の930台、平成18年度の777台、平成17年度の480台を合わせた、3,307台の燃料電池が設置され、運転データが集積されていくことになります。
 新エネルギー財団では、これら多数の貴重なデータの蓄積・分析評価を行い、定置用燃料電池普及への検討を加速していきます。

 平成20年度 「定置用燃料電池大規模実証事業」
 http://happyfc.nef.or.jp/index.html

 日経トレンディーネットでは、東京ガス「ライフエル」の特集を組んで本事業を紹介しています。家庭用燃料電池を御希望の方は応募してみてはどうでしょうか。 http://trendy.nikkeibp.co.jp 

 昨年、太陽電池と燃料電池は、家庭で発電するときの両輪になると思うと、ブログに書いた通りのイラストを東京ガスのHPでみつけました。太陽電池普及のカギは、売電にあるのですが、ドイツのようにうまくいっていないそうです。ドイツでは、太陽光による電力を、電力会社が家庭用電力の3倍で買い取る仕組みがあります。とすると、余った電気は、電気自動車で蓄電するのがいいのかもしれませんね。電力の流れを双方向にして、車から取り出せるのかしら。
 太陽電池×燃料電池+リチウムイオン電池=ハイブリッドマイホーム発電

出典:東京ガス http://home.tokyo-gas.co.jp/lifuel/
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2008.05.01

SOFCプロジェクト固体酸化物形燃料電池実証研究

File No.103
 日  付:2008年4月23日 財団法人新エネルギー財団
 用  途:家庭用燃料電池・業務用燃料電池
 型  式:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス、LPガス、灯油
 製  造:京セラ株式会社
      新日本石油株式会社
      TOTO株式会社 
 開発内容:平成20年度の固体酸化物形燃料電池実証研究
 関連項目:File No.93  
<ニュースを読む>
財団法人新エネルギー財団(NEF)は、平成19年度から独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の助成を受け、「固体酸化物形燃料電池実証研究」を実施しています。この度、平成20年度の「システム提供者」、「設置・運転試験者」の採択を決定しましたので発表いたします。
平成20年度の固体酸化物形燃料電池実証研究の「システム提供者」および「設置・運転試験者」の公募を、本年3月25日から4月15日まで実施いたしました。期間内に応募のあった各申請者について、本事業の評価委員会において、総合的に審議した結果、「システム提供者」3社36台、「設置・運転試験者」7社36サイトを採択することといたしました。

燃料電池システムの出力としては、0.7kW、9kWの2種類で、燃料としては、都市ガス、LPG、灯油の3種により運転される計画です。本事業では、今後、固体酸化物形燃料電池システム(SOFCシステム)の多様な実負荷環境下での実証データを取得し、最新技術レベル及び技術的問題点を把握し、SOFCシステム普及のための今後の技術開発課題を抽出していきます。


平成20年度「固体酸化物形燃料電池実証研究」

運転試験者 SOFCシステム 燃料種  台数 定格出力 
大阪ガス     京セラ     都市ガス   25  0.7KW
東京ガス     京セラ     都市ガス    2  0.7KW
北海道ガス   京セラ     都市ガス    1  0.7KW
西部ガス     京セラ     都市ガス    1  0.7KW
新日本石油    新日本石油   LPG     2  0.7KW
新日本石油    新日本石油   灯油     1  0.7KW
TOTO       TOTO     都市ガス    2  0.7KW
TOTO       TOTO     都市ガス    1  9KW
東京電力     京セラ     都市ガス    1  0.7KW
                    合計     36台
 
固体酸化物形燃料電池(SOFC)に関するパンフレットをご紹介します。
SOFCプロジェクト

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2008.03.03

スズキ 燃料電池バイク クロスケージ

SUZUKI CROSSCAGE
2007_crosscage_l_5


シンプル・小型・軽量の空冷式燃料電池システムと高性能二次電池を組み合わせることにより、最適な電力制御が出来る燃料電池車である。 燃料電池ユニットには、低燃費性能と素早い起動が特徴の、インテリジェントエナジー社(英国)製のものを採用し、また二次電池には安全で環境負荷の低いリチウムイオン電池を採用した。 地球環境に負荷をかけないだけでなく、シンプルで小型・軽量であることから、スズキらしいスポーティーなスタイルの実現にも貢献している。

国際水素燃料電池展で、一番人気だったそうよ

出典:スズキ株式会社
http://www.suzuki.co.jp/
http://www.suzuki-gb.co.uk/
http://www.intelligent-energy.com/index_article.asp?SecID=15&secondlevel=798&artid=3838


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2008.02.23

エアバス、燃料電池を利用し飛行システムのテストを実施

エアバスはこのほど、燃料電池システムを搭載した旅客機で飛行テストを実施した。燃料電池を利用した旅客機の飛行テストは今回が初めて。この革新的なエネルギー源は、航空機の油圧システムや電力システムを補助的に作動させる動力源として使用された。2月に行われたこの飛行テストは、航空産業における環境保護対策としてエアバスが掲げる計画の一環。燃料電池技術を利用した排気ガスゼロの動力が環境保護にもらたす利点や適合性を評価する研究に役立つ。


飛行テストでは、燃料電池システムにより水素と酸素が反応して生まれた電力は最大20キロワット。燃料電池システムは排気ガスを排出する代わりに水が発生する。燃料電池システムによって航空機の電動モーターポンプや補助用の油圧回路を作動させたり、エルロン(補助翼)を動かしたりした。このシステムは、航空機を旋回させながらの高い荷重をかけた飛行状態でも、無重力状態での飛行状態でも、問題がないことが今回確認された。この飛行テストで燃料電池システムによって発生した水は約10リットル。


燃料電池は排気ガスを出さず、発生した水を航空機で使用する水や廃物処理システムに利用することができるため、航空機の軽量化、そして燃費効率の向上につながる。


エアバスはパートナーと共に、緊急動力システムや補助動力装置(APU)といった、航空機のその他のシステムの代替として燃料電池技術を利用する方法をさらに発展させることができる。また、この技術により空港やその周辺における騒音や排気レベルを大幅に削減することも可能。


今回テストされた燃料電池システムはエアバスとミシュランの共同開発によるもので、ドイツ航空宇宙センター(DLR)が所有するA320テスト機ですでに実験を行っている。エアバスは2005年末から、ミシュラン、リーブヘル・エアロスペース、DLRと共同で燃料電池技術を研究開発している。


エアバスは100座席から525座席以上を装備する最新旅客機を製造する航空機メーカー。フランス、ドイツ、英国、スペインに設計・製造センターを持つ他、日本、米国、中国に現地法人を置く。本社は仏トゥールーズ。EADSが100%出資する。

エアバス ジャパン http://www.airbusjapan.com/

ミシュランは、Hy-Light プロジェクトに参画しています。ここに、エアバスとのジョイントプロジェクトAPAWAGSが存在します。このプロジェクトで開発された燃料電池(SOFC)が、A320に搭載されたと思われます。関連記事です。
Juelich kerosene to hydrogen reformer technology ready for take-off
http://www.fuelcellsworks.com/Supppage3251.html

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2008.01.25

東芝 ジメチルエーテル水蒸気改質法による水素製造

 File No.102
 日  付:2008年1月11日 日本経済新聞社 
 用  途:水素ステーション、水素ガスタービン発電
 種  類:水素エネルギーの生産
 燃  料:ジメチルエーテル(DME)
 製  造:株式会社 東芝
 開発内容:DMEから水素を効率的に製造する技術を開発
 実用化年:2010年ごろ毎時100立方メートルの実証プラントの建設を目指す

 <ニュースを読む>
 東芝は、発電所やゴミ焼却施設などで生じる、300℃程度の産業廃熱を有効活用して、ジメチルエーテルから水素を効率的に製造する技術を開発することに成功した。将来、二酸化炭素を排出しない原子炉を熱源とした水素製造プラントを検討しており、実現すれば原子力発電所が水素の大型製造拠点になる。

 2007年、東芝京浜事業所内ガスエンジン発電所に小型水素製造装置を設置。家庭向け燃料電池1台が1時間に消費する量に相当する毎時1立方メートルの水素を製造することができた。2010年頃をめどに青森県内のゴミ焼却施設に併設する形で、水素製造能力が毎時100立方メートルの実証プラントを設ける考えだ。

 製造した水素は、燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」や、水素エネルギーを貯蔵した「水素ガスタービン発電」に再利用できる。

 ジメチルエーテル(DME)が、石油の代替燃料として期待される理由は、天然ガス、石炭、バイオ燃料からも合成できるから。DMEを直接燃料電池の燃料として使う方法も開発が進んでいる。ダイレクトジメチルエーテル燃料電池(DDFC)は、ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)より使用燃料の毒性が低い点が評価されている。エチルとメチルの違いね。高温で反応するSOFCには、高温での改質を要するDMEと適合するようだ。

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2007.12.31

Panasonic 家庭用燃料電池を量産へ

EC

File No.101
 日  付:2007年11月27日 日本経済新聞社 
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:松下電器産業株式会社
 開発内容:家庭用燃料電池の量産工場を建設する
 実用化年:2010年度にも年産1万台体制
 <ニュースを読む>
 松下電器産業は、都市ガスなどから発電する家庭用燃料電池の量産工場を滋賀県に建設する。来年度に稼働し2010年度にも年産1万台体制にする。荏原や東芝も一斉に量産に入る。
 燃料電池は二酸化炭素(CO2)排出量が少ない高効率の次世代電源。普及条件の一つだった4万時間(1日10時間稼動で10年程度)の使用耐久時間達成ににメドがつき、政府も補助金や減税などの助成制度の導入を検討していることから、各社は本格的な市販が可能になると判断した。家庭のCO2排出量を大幅に削減できる新技術が2、3年内に普及段階に入る見通しとなった。

 松下は大阪府守口市の開発施設で燃料電池を小規模生産してきたが、新たに滋賀県草津市に同社初の専用工場を建設して量産体制を整備。当面の設備投資は10億―20億円程度とみられる。当初、年1000―2000台を量産し、順次拡張する。燃料に都市ガスを使う製品を東京ガスなどを通じて販売する。
 荏原は、藤沢工場を増設して08年度に年1500台規模で都市ガス、灯油それぞれに対応する製品の量産を開始。09年度にも1万台規模の生産能力を整える。東芝は、生産計画を今年度中に固める。新日本石油と三洋電機は、2008年4月をめどに燃料電池事業にかかわる新会社を設立する。新会社を通じて製販一貫体制を整え、2012年をめどに量産化する方針。

 太陽電池の設置台数は、06年度末で30万台超。年間6万2千台の販売実績だそうです。家庭用燃料電池は、量産体制に乗り出すことで、2015年をめどに太陽電池と同じ50万円程度まで引き下げ普及を見込んでいます。太陽電池と燃料電池は、競うことになるのかな。将来、太陽電池と燃料電池は、家庭で発電するときの両輪になると思うよ。

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2007.12.02

トヨタプリウス ハイブリッド水素自動車デビュー

Prius1

 今年、アイスランドの水素デモンストレーション・プロジェクト SMART-H2 で、クアンタム社は、水素エンジンに改造したカスタム仕様のトヨタプリウス ハイブリッド水素自動車を、10台納入しました。

Quantum to Supply Hydrogen Vehicles to Iceland's SMART-H2 Project
Quantum Fuel Systems Technologies Worldwide, Inc., today announced that it has been awarded a contract to supply ten hydrogen hybrid Priuses to VistOrka for use in Iceland's SMART-H2 project.

SOURCE: puregreencars.com

 SMART-H2 (Sustainable Marine and Road Transport,- Hydrogen in Iceland) Project

10 Hydrogen Toyota Prius vehicles delivered to Icelandic customers Previous successful hydrogen demonstration projects in Iceland have inspired VistOrka (the largest shareholder of Icelandic New Energy) to continue support for research and demonstration projects in Iceland. Already DaimlerChrysler has delivered one fuel cell vehicle to customers in Iceland and today Quantum handed over to VistOrka 10 hydrogen Toyota Prius vehicles.

SOURCE: Icelandic New Energy

Quantum Fuel Systems Technologies Worldwide,inc http://www.qtww.com/

google map プリウス10周年記念スペシャル

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2007.11.29

ENEOS 家庭用燃料電池の設置完成式

 File No.100
 日  付:2007年11月29日 NHK愛媛のニュース 
 用  途:1キロワット級家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:LPガス
 製  造:新日本石油株式会社
 開発内容:22世帯の住宅に家庭用の燃料電池を設置
 関連項目:File No.91定置用燃料電池大規模実証事業
 <ニュースを読む>
 二酸化炭素の排出量が少なく、次世代のエネルギーとして期待されている、家庭用の燃料電池を普及させようと、大手石油元売り会社が、愛媛県今治市で、実際の住宅を使った実証実験を行うことになり、29日燃料電池の設置完成式が行われました。燃料電池の実証実験が行われるのは、今治市の「夢が丘団地」で、東京に本社がある大手石油元売り会社の新日本石油が、12月下旬までに22世帯の住宅に家庭用の燃料電池を設置する計画です。このうちの2世帯で燃料電池の設置が終わったことから、29日、現地で、設置を祝う式典が行われ、実験に協力する住民や会社側の幹部らが、紅白のテープにはさみを入れました。

 家庭用の燃料電池は、LPガスなどから水素を取り出して空気中の酸素と反応させ、水ができるときに発生する電気を利用する仕組みです。会社側によりますと、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が、火力発電に比べて20%から30%削減できることから、次世代のエネルギーとして期待されているということです。新日本石油では、燃料電池の普及に向けて、発電量などのデーターを、使用開始から3年間にわたって収集し、エネルギーの効率性や設備の耐久性などを調べることにしています。

*「夢が丘団地」は、156区画、全102戸の新築住宅です。
20050623_01_pi_006

ENEOS ECO LP-1仕様
発電出力 750W
発電効率(LHV) 36%
排熱回収効率(LHV) 44%
使用燃料の種類 LPガス
貯湯ユニット
タンク容量 200リットル
貯湯温度 約65℃

ENEOSの家庭用燃料電池サイト
http://www.eneos.co.jp/lande/product/fuelcell/index.html

愛媛県に家庭用燃料電池を集中設置できるといいね。そして、
知事に、燃料電池生産工場を誘致してもらわないと。
 

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2007.11.27

HALE UAV 高々度水素エンジン航空機の開発

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The Boeing Company , using a Ford Motor Company-developed hydrogen engine, has successfully tested the hydrogen propulsion system of its High Altitude Long Endurance (HALE) unmanned aircraft.
SOURCE http://www.boeing.com/news/
プレゼンス
HyICE - The Hydrogen Internal Combustion Engine A European Research Project

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2007.11.19

Honda Debuts All-New FCX Clarity

File No.99
 日  付:2007年11月16日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池車
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水素
 製  造:本田技研工業株式会社
 内  容:新型の燃料電池車を公開
 実用化年:2008年に日米でリース販売

 <ニュースを読む>
ホンダは、2008年から日米でリース販売する新型燃料電池車「FCXクラリティ」を公開した。1回の水素充てんあたりの走行可能距離は570キロメートル。水素1キログラムあたりで走る距離は現行の20%増の約110キロメートルに増えた。積載できる水素量も増やし、1回の充てんあたりの距離を延ばした。一般的な中小型のガソリン車では満タンで500キロメートル前後の走行が可能。燃料電池車普及の課題の一つだった走行距離の短さは克服されてきた。
Honda_fcx
FCXクラリティ 主要諸元(US仕様)
【乗車定員】 4名
【モーター】最高出力 100kW
 最大駆動トルク 256N・m
 種類 交流同期電動機
【燃料電池スタック】V Flow FCスタック
 形式 PEMFC(固体高分子膜型)
 出力 100kW
【燃料】種類 圧縮水素ガス
 貯蔵方式 高圧水素タンク(350気圧)
 タンク容量 171L
【寸法】(全長×全幅×全高 mm) 4,835×1,845×1,470mm
【車体重量】 1,625kg
【最高速度】 160km/h
【エネルギー貯蔵】 リチウムイオンバッテリー
 ※ 数値は、すべてHonda測定値

FCXクラリティ 「V Flow FCスタック」
新しいセル構造を採用したV Flow FCスタックは、100kWの高出力を達成するとともに、従来のHonda FCスタックに比べて容積出力密度で50%、重量出力密度で67%向上し、飛躍的な軽量・コンパクト化を実現している。
出典:http://www.honda.co.jp/news/2007/4071115a.html
http://world.honda.com/FuelCell/FCX/

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2007.11.08

マツダ RX-8水素自動車を30台納入へ

File No.98
 日  付:2007年11月8日 NHKニュース
 用  途:水素自動車
 種  類:RX-8ハイドロジェンRE
 燃  料:水素
 製  造:マツダ株式会社
 内  容:ノルウェーに水素自動車30台納入へ
 関連項目:File No.75水素自動車
 <ニュースを読む>
ノルウェーは、地球温暖化への対策として水素エネルギーの普及を目指しており、今回のプロジェクトは、高速道路に水素スタンドの整備を進めて長距離の移動も可能にするなど、二酸化炭素をほとんど出さずに走る水素自動車の普及を図ることがねらいです。マツダは、来年から水素自動車30台を順次納入する予定で、納入された自動車は企業などに貸し出されて実際の業務に使われるということです。
7日夕方、東京・港区のノルウェー大使館で行われた調印式に出席したマツダの井巻久一社長は「水素社会が近くにあると多くの人が実感してくれれば大きな変革につながると期待している」と述べました。ノルウェーは、西暦2020年までに水素自動車を数万台普及させる目標を掲げており、今回のプロジェクトで得られたデータを基に有効性を検証することにしています。

HyNor(ハイノール、Hydrogen Road of Norway)http://www.hynor.no/
HyNorとは、スタバンゲル市~オスロ市間を結ぶハイウエーの各拠点に水素ステーションを設置し、全長580kmを水素自動車で走行可能にすることを目指したノルウェーの国家プロジェクトである。このプロジェクトは、各地の状況に適合しながら水素社会の開発に必要なあらゆる取り組みを行っている。バス、タクシー、乗用車など交通手段と都市、都市間、地方、長距離国内交通など交通システムの変革を予定している。マツダは2006年8月にHyNorプロジェクトの一環として造られたノルウェー初の水素ステーションの開所式に参加し、「RX-8ハイドロジェンRE」初の海外デモ走行を行っている。

Hre_img_01

マツダRX-8ハイドロジェンRE  (壁紙に貼ったよ)
http://www.mazda.co.jp/philosophy/rotary/hre/


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2007.10.26

燃料電池車向け有機ハイドライド

 File No.97
 日  付:2007年10月26日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車
 種  類:固体高分子形燃料電池
 燃  料:有機ハイドライド
 製  造:新日本石油株式会社、株式会社日立製作所
 開発内容:有機ハイドライドから水素を抽出する装置を小型化
 関連項目:File No.17水素エネルギーの生産
 <ニュースを読む>
 新日本石油と日立製作所は、有機ハイドライドという液体から水素を取り出す反応器を、燃料電池自動車に搭載できるまで小型化できる技術を開発しました。新日本石油が触媒を、日立製作所が主要部品をそれぞれ開発し、板状の基本ユニットを何枚も並べて反応器を作ります。板の中には薄いすき間が通っており、一方の端から有機ハイドライドを流し加熱すると、もう一方から水素がでてくる仕組みです。燃料電池車が1時間走るのに必要な水素を、25リットルサイズの反応器で供給できます。

 水素の輸送、貯蔵、供給方法として、高圧水素、液体水素、水素吸蔵合金、無機ハイドライド、 有機ハイドライドが開発されています。有機ハイドライドは、液体の状態で貯蔵、運搬しやすく、給油設備など既存のインフラを活用して輸送、供給できます。このため、水素ガスで扱う方式に比べ整備コストが低いのが利点です。ただ、反応器の小型化が難しく燃料電池車に使いにくいという大きな課題がありました。

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2007.10.01

ハイブリッド水素貯蔵タンク

 File No.96
 日  付:2007年8月31日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車
 種  類:固体高分子形燃料電池
 燃  料:水素
 製  造:サムテック株式会社
 開発内容:水素の貯蔵量を1.5倍に高めたハイブリッド型タンクを開発
 実用化年:2010年ころ
 <ニュースを読む>
 燃料電池自動車用の燃料タンク技術が急速に進展している。自動車用鍛造部品メーカーのサムテックは、水素の貯蔵性能を1.5倍に高めた水素貯蔵タンクを開発した。容量40.8リットルのタンクに1.5キログラムの水素を蓄えられる。燃料電池車は通常、水素1キログラムで約100キロメートル走行でき、このタンクなら4本を搭載して600キロメートルの走行が可能になる。貯蔵量アップのカギは、350気圧の高圧タンクの中に、水素を吸収・排出する水素吸蔵合金を組み合わせるハイブリッド型にしたこと。
同社は、新分野開拓のためにタンク製造にのりだし、1996年に米国に加工会社を設立。NASAのロケットや人工衛星にも使われ、技術を磨いてきた。日本自動車研究所、日本重化学工業と一緒に国の「水素安全利用等基盤技術開発」プロジェクトに加わり、ハイブリッド型タンクの安全性試験を来春までに終える予定だ。政府は、2015年ころに燃料電池を搭載した一般乗用車が発売になるよう、産業界を支援している。サムテックも、自動車メーカーの燃料電池車開発が本格化する2010年までに、ハイブリッド型タンクの完成を間に合わせる計画だ。

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2007.09.10

イタリアに燃料電池バスを輸出する中国

Img200709061404470_2


従来の「エンジンとガソリンタンク」に代わり、「燃料電池と水素ボンベ」を搭載した、新世代燃料電池バス「神力一号」が5日、上海で初めて公開された。

上海神力科技有限公司の開発したこのゼロエミッション水素バスは、数ヵ月後にイタリアのラツィオ州の公共バス会社に納入され、中国で初めて海外に輸出される燃料電池自動車となる。

青い車体の「神力一号」は、外観から内装にいたるまで普通の公共バスと同じで、最高時速は95キロ、18秒で時速50キロまで加速し、水素満タンで300キロ以上走行、かつ車内の騒音は、65デシベル以下を保つことができる。

上海神力科技有限公司は、今回から車両と燃料電池システムの両方の設計を実施することにより、生産コストを1/3に下げただけでなく、車両の"走行性"と"耐久性"と安全性などを最適化することができた。燃料電池の寿命は、 5万キロメートルから10万キロメートルに引き上げた。

「神力一号」は、今年11月に上海で開催される『チャレンジ・ビバンダム 2007』に世界を代表するエコカーとして参加する。

上海神力科技有限公司は、 2008年北京オリンピックに、 22台の燃料電池車と 5台の燃料電池バスを提供する。国産の燃料電池車両が、オリンピック村の送迎を任務とすることになる。

上海神力科技有限公司と清華大学の合作、"清能一号"燃料電池バス試験車両は、累計2000時間近く運行し走行距離は、45000キロメートルに達した。世界で最も運行時間の長い燃料電池バスの一つである。

Resource:上海科普 
http://www.shkp.org.cn/kjxw/jtkj/2007-09-06/1189059666d26309.shtml

 人民日報日本語版の記事も参考にしました。「神力一号」は、「ふしぎなちから いちごう」と読みます。

 上海神力科技有限公司のHP
 http://www.sl-power.com/index.htm

 『チャレンジ ビバンダム 2007』(先進環境技術車展)
 Challenge Bibendum 2007 http://www.challengebibendum.com/

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2007.09.02

UAV、未来派飛行モデル「HyFish」

Hyfish_380_3


 「HyFish」は、SmartFishの後継機としてドイツ航空宇宙センター(DLR)を中心に開発されました。燃料電池システムを搭載し、高圧水素200リットルから、15分間の理論的な飛行を可能にします。初飛行は、2007年4月です。

スペック
HyFish : UAV
全長: 1.20 m
全幅: 1.00 m
重量: 6 kg
動力: Horizon Fuel Cell製 固体高分子燃料電池(PEFC)1kW
     Electric Jets or Electric Ducted Fan × 1
燃料: 高圧水素 タンク容量200リットル
最大速度: マッハ0.2
航続時間: 15分


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2007.08.24

ソニー ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発

 File No.95
 日  付:2007年8月24日 日本経済新聞社
 用  途:携帯音楽プレイヤー「ウォークマン」
 種  類:バイオ電池
 燃  料:ブドウ糖
 製  造:ソニー株式会社
 開発内容:ブドウ糖を使って発電する新方式の電池を開発

 <ニュースを読む>
 ソニーは、植物に含まれる栄養源であるぶどう糖を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、電気エネルギーを取り出して発電するバイオ電池を開発しました。
 今回試作したバイオ電池は、パッシブ型バイオ電池の基礎研究成果として、50mWの世界最高出力を達成しています。また、試作したバイオ電池を使って、ウォークマンによる音楽再生を実現しました。

■今回開発したバイオ電池のしくみ
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バイオ電池は、ぶどう糖を分解する酵素と電子伝達物質を固定化した電極(負極)と、酸素を還元する酵素と電子伝達物質を固定化した電極(正極)で、セパレーターを挟んだ構造になっています。
酵素 : (負極側)グルコースデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ
     (正極側)ビリルビンオキシダーゼ
負極側では、外部からぶどう糖の水溶液を取り込み、ぶどう糖を酵素で酸化分解する際に電子と水素イオンを取り出します。水素イオンはセパレーターを介して、負極側から正極側に移動します。正極側では、空気中の酸素を取り込み、電子と水素イオンによる還元反応によって水が生成されます。この一連の電気化学反応を通じて、電子が外部回路を移動する際に、電気エネルギーが取り出されます。
ソニー株式会社 http://www.sony.jp/

”バイオ電池”は、ウォークマンより砂糖水を栄養源とする昆虫ロボットを動かしてほしかったな。キーワード "Biofuel Cell"

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「JHFC大阪水素ステーション」が開所します

 File No.94
 日  付:2007年8月21日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:定置式水素ステーション
 燃  料:天然ガス
 製  造:大阪ガス株式会社
 開発内容:燃料電池車用の水素供給施設を大阪市に開設

 <ニュースを読む>
 大阪ガス株式会社が、JHFCプロジェクトにおいて、商業地域における日本初の定置式水素ステーションとして建設を進めてきた「JHFC大阪水素ステーション」が、8月23日に開所致します。当社は今後、燃料電池自動車への水素充填などの運用を通じた実証を開始します。

 【大阪水素ステーションの特徴】
 1. 水素ステーションの多目的利用を実証
 水素ステーションの稼働率向上を図るため、燃料電池自動車以外に燃料電池車椅子や燃料電池カートなどの小型移動体や、定置式燃料電池へも水素供給を実施することにより、水素ステーションの多目的利用の実証を行う予定です。

 2. 都市ガスインフラを利用した「天然ガス改質型水素ステーションシステム」の確立
 当社が開発し、従来比50%まで小型化した水素発生装置【商品名:HYSERVE(ハイサーブ)】を活用し、既存のインフラである都市ガスから改質して水素を作り出すことで、省スペースでかつ効率的な水素供給システムの確立を目指します。

 3. 日本初の都市部における水素供給実証で広く一般の認知度を向上
 これまでの水素ステーションの実証は、法規制の関係上主に工業地域で行われてきましたが、大阪水素ステーションは規制緩和された新基準に沿って設計、建設が行われており、定置式水素ステーションとして日本で初めて商業地域(大阪市中央区)に建設されました。
 この日本初の都市型水素ステーションの運用により、広く一般に水素エネルギーの認知度の向上を図ります。
 大阪ガス株式会社 http://www.osakagas.co.jp/

070821_1

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2007.08.15

固体酸化物形燃料電池の実証研究

 File No.93
 日  付:2007年7月10日 日本経済新聞社
 用  途:1キロワット級家庭用燃料電池
 型  式:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス、LPガス、灯油
 製  造:京セラ株式会社
      新日本石油株式会社
      TOTO株式会社 
 開発内容:新エネルギー財団は、従来品に比べて発電効率を
      25%高められるSOFCの実証試験を始める。 

<ニュースを読む>
次世代型燃料電池 実証研究へ 7月9日 NHKニュース

新日本石油によりますと、実証研究は、ことし12月から始められ、灯油とプロパンガスから取り出した水素を、酸素と反応させて発電します。
従来の燃料電池に比べ、水素を取り出す装置の構造が単純で、発電効率がより高いほか、発電の際に発生する熱を利用して得られる温水の温度も、これまでの最高65度から100度近くにまで上げることができるということです。
新日本石油では、この燃料電池を一般住宅に実際に設置して、半年から1年間かけて実証研究を行い、機器の耐久性などを確認することにしています。
この実証研究は、新エネルギー財団が各企業に助成する形で行われ、新日本石油のほかに「京セラ」や「TOTO」など6社が、都市ガスを原料にした同じタイプの燃料電池の研究を進める計画です。
燃料電池が普及するには、導入の費用を安くすることや、装置の小型化などの課題も多く、今回の研究を通じて普及に向けた技術開発が進むかどうかが注目されます。

平成19年度「固体酸化物形燃料電池実証研究」

運転試験者 SOFCシステム 燃料種  台数 定格出力 
大阪ガス     京セラ     都市ガス   20  1KW級
東京ガス     京セラ     都市ガス    3  1KW級
北海道ガス   京セラ     都市ガス    1  1KW級
西部ガス     京セラ     都市ガス    1  1KW級
新日本石油    新日本石油   LPG     1  1KW級
新日本石油    新日本石油   灯油     1  1KW級
TOTO       TOTO     都市ガス    2  2KW級
                    合計     29
出力:1KW級 (原則として0.5~10KW程度)

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■SOFCコージェネレーションシステムの仕様
【発電ユニット】
メーカー 京セラ株式会社   http://www.kyocera.co.jp/
使用ガス 都市ガス
発電出力 定格 700W
発電効率 定格 45%(LHV)
排熱回収熱量 定格 470W
排熱回収効率 定格 30%(LHV)
排熱回収温度 定格 75℃

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2007.07.03

燃料電池航空機を開発するEUのプロジェクト

ENvironmentally Friendly Inter City Aircraft powered byFuel Cells (ENFICA-FC).
Documents
http://www.enfica-fc.polito.it/en

概要

ENFICA-FCプロジェクトは、欧州委員会の第6次フレームワーク・プログラム(FP6-AERONAUTICS)の一環です。
目的は、燃料電池を動力源とした電気航空機を開発することにあります。燃料電池システムは、機能性および将来の実現可能性の証明として航空機に搭載されます。このプロジェクトは、航空機運用上の騒音と、汚染の環境問題解決に注目されます。

 3年間のENFICA-FCプロジェクト(2006年10月1日に開始)では、2つの重要な目的が達成されます。

1.実現可能性調査は燃料電池技術(電源装置、主要な電気的な生成供給、緊急電力供給、着陸装置)によって航空機電力システムの新しい形式の予備定義を提供するために実行されます。
2.燃料電池によって動力が供給された2機は、飛行試験によって公開されます。 燃料電池システムおよび電動機は統合され、操縦系統も電気的なシステムへと改良され、1つの、電気的な航空機システムとなります。
 JIHLAVAN Airplanes RAPID 200 (RAPID KP-2U) X2

 さらに、燃料電池によって動力が完全に供給された、全電動推進都市間航空機(10-15席のコミューター)への実現の評価・研究がされます。
 IAI Small Commuter Jet (20 PAX)

 燃料電池航空機の実現に向けボーイング社も始動しています。EUのプロジェクトの航空機製造会社は、IAI、EvektorおよびJihlavan Airplanesのコンソーシアムとなっています。燃料電池は、両社ともIntelligent Energy 社の PEM Fuel cells Power system を使っています。
Rapid_200_1_1
 

JIHLAVAN Airplanes RAPID 200 (RAPID KP-2U)

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2007.07.01

日米欧燃料電池ウェブサイト

水素社会構築基盤事業

  1. NEDO:新エネルギー・産業技術総合開発機構 水素社会構築共通基盤整備事業
  2. DOE:米国エネルギー省 水素エネルギー社会構築プログラム
  3. HFP:欧州水素・燃料電池技術プラットフォーム

水素・燃料電池実証プロジェクト


  1. 「JHFC」水素・燃料電池実証プロジェクト 燃料電池自動車の最新情報

  2. FreedomCAR and Fuel Partnership 米国の水素・燃料電池実証プロジェクト

  3. CEP:Clean Energy Partnership ドイツの水素・燃料電池実証プロジェクト

水素協会

  1. HESS:水素エネルギー協会 国際水素エネルギー協会(IAHE)と日本
  2. NHA:全米水素協会
  3. EHA:欧州水素協会
  4. IAHE:国際水素エネルギー協会
  5. DWV:ドイツ水素燃料電池協会

燃料電池普及推進機関


  1. FCCJ :燃料電池実用化推進協議会 日本の燃料電池普及推進機関

  2. USFCC:米国燃料電池評議会 米国の燃料電池普及推進機関

  3. FCEu:燃料電池ヨーロッパ EUの燃料電池普及推進機関

燃料電池情報


  1. 燃料電池開発情報センター All Japan燃料電池情報

  2. Hydrogen Info Net U.S.A.燃料電池情報

  3. HyWeb ヨーロッパ燃料電池情報 DWV系

研究、論文、その他


  1. 固体高分子形燃料電池先端基盤研究センター (FC-Cubic)

  2. IEE:日本エネルギー経済研究所 研究論文 新・再生可能エネルギー

  3. JAXA:宇宙航空研究開発機構 スペースシャトルは、燃料電池で動いている!?

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2007.06.30

JHFC関西空港水素ステーションがオープン

 File No.92
 日  付:2007年5月7日 大阪FCV推進会議
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:移動式水素ステーション
 燃  料:液化水素
 製  造:関西電力株式会社
       岩谷産業株式会社
 開発内容:「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」として関西初の水素ステーションが、関西国際空港にオープンしました
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<ニュースを読む>
岩谷産業株式会社 ニュースリリース 

 関西国際空港株式会社は、JHFCプロジェクトを支援し、関西地区での水素インフラモデル構築に向け、用地提供ならびに水素燃料自動車のモニタリング等を行い、実証事業への協力を行います。平成22年までの約4年間の運用を通じて、各種データの収集を行う予定です。
 ■水素エネルギー社会のインフラモデルを提案
 水素需要がわずかしか見込めない水素エネルギー社会の黎明期においては、まず移動式水素ステーションやサテライト水素ステーションと呼ばれる小型の簡易ステーションが普及し、需要に見合った水素供給網が地域ごとに段階的に整備されていくのが、現実的な考え方です。

 関西空港水素ステーションは、水素の需要増とともに進化・対応できる拡張可能なサテライト水素ステーションとなっています。燃料電池自動車1~2台分の充填に対応したディスペンサーと蓄圧器ユニットのみで構成されていますが、水素需要の増大にあわせて、液化水素昇圧ポンプ等の設備を追加することにより、実用化規模の本格的な水素ステーションへと拡張していくことを計画しています。
 その過程を通し、黎明期における水素供給インフラの一つのモデルを提案したいと考えています。

 ■ハイドロエッジを拠点とする水素供給網
 本水素ステーションへは、昨年4月竣工の日本最大の液化水素プラント(株)ハイドロエッジ(堺市)で製造される液化水素を供給します。またその供給は岩谷産業(株)と関西電力(株)が共同で開発した液化水素型移動式水素ステーションでおこないます。

 ■関西空港内での水素利用機器の活用で、実証事業を推進
 水素ステーションの運用実証については、関西国際空港にて燃料電池自動車をはじめ岩谷産業(株)所有のマツダ(株)製水素エンジン自動車や燃料電池アシスト自転車等の小型移動体を運用する他、水素と燃料電池を利用した非常用移動電源車の実証試験も計画しています。

 移動式水素ステーションを詳しく知りたい方は、こちらの添付資料に図があります。
 関西電力株式会社 ニュースリリース 液体水素方式による移動式ステーションを共同開発

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2007.04.26

定置用燃料電池大規模実証事業

 File No.91
 日  付:2007年4月21日日本経済新聞社
 用  途:1キロワット級家庭用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:都市ガス、LPガス、灯油
 製  造:株式会社荏原製作所
      三洋電機株式会社
      東芝燃料電池システム株式会社 
      トヨタ自動車株式会社
      松下電器産業株式会社
 開発内容:都市ガス、石油元売りなど14社は2007年度の家庭用燃料電池実証事業を前年度の700台に比べ2割程多い930台で実施
 関連項目:File No.78
<ニュースを読む>
 2007年度 「定置用燃料電池大規模実証事業」は、1キロワット級家庭用燃料電池930台で実施されます。
 来年度は、5キロワット級業務用燃料電池についても、大規模実証事業を企画してみてはいかかでしょうか。
平成19年度「定置用燃料電池大規模実証事業」

 申請者   システムメーカー名   燃料種  交付台数

 東京ガス㈱    ㈱荏原製作所     都市ガス   100

 東京ガス㈱    松下電器産業㈱   都市ガス   110

 大阪瓦斯㈱    三洋電機㈱      都市ガス    29

 大阪瓦斯㈱    東芝燃料電池システム㈱ 都市ガス 52

 新日本石油㈱   三洋電機㈱      LPG     250

 新日本石油㈱   ㈱荏原製作所   灯油 146

 ㈱ジャパンエナジー三洋電機㈱     LPG 16

 ㈱ジャパンエナジー東芝燃料電池システム㈱ LPG 18

 出光興産㈱    東芝燃料電池システム㈱ LPG 50

 九州石油㈱     東芝燃料電池システム㈱ LPG 12

 太陽石油㈱    東芝燃料電池システム㈱ LPG 18

 東邦ガス㈱    トヨタ自動車㈱   都市ガス  28

 東邦ガス㈱    ㈱荏原製作所   都市ガス  5

 東邦ガス㈱    松下電器産業㈱  都市ガス  5

 西部ガス㈱    ㈱荏原製作所   都市ガス 5

 西部ガス㈱    松下電器産業㈱  都市ガス 8

 岩谷産業㈱    東芝燃料電池システム㈱ LPG 29

 コスモ石油㈱   三洋電機㈱      LPG 9

 コスモ石油㈱   東芝燃料電池システム㈱ LPG 5

 コスモ石油㈱   ㈱荏原製作所    灯油 5

 昭和シェル石油㈱ 東芝燃料電池システム㈱ LPG 10

 北海道ガス㈱    ㈱荏原製作所 都市ガス 10

 日本瓦斯㈱   東芝燃料電池システム㈱ 都市ガス 3

 日本瓦斯㈱   東芝燃料電池システム㈱ LPG 7

合計 930

前年度の運転評価について http://happyfc.nef.or.jp/topics/t20070420_2.html

TOYOTA

(出典 :トヨタ自動車株式会社

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2007.04.07

第2世代LPガス型業務用燃料電池

File No.90
 日  付:2007年4月4日日本経済新聞社
 用  途:業務用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:LPガス
 製  造:出光興産株式会社 石川島播磨重工業株式会社
 開発内容:LPガス型5kW級業務用燃料電池システムの実証試験で総合効率80%を達成
 関連項目:File No.58

<ニュースを読む>
出光興産は、IHIと共同開発した5kW級のLPガス型業務用燃料電池システムを千葉県市原市にある療護施設に設置、2007年2月からフィールド実証試験を開始しました。
設置後、約1ヶ月間連続運転を行っており、最大時で発電効率34.3%、総合効率80.0%(ともにLHV評価)を達成しています。実証試験は2008年2月まで実施する予定で、システムの性能評価はもとより、業務用施設での運転ノウハウを蓄積することによって、業務用分野における燃料電池システムの商業化へとつなげていきます。
出光興産は、2002年5月からIHIと灯油、LPガスそれぞれで業務用燃料電池システムの共同開発を進めており、今回のモデルは2006年8月に開発した第2世代になります。
業務用燃料電池システムは、「電気」と「熱」を利用する施設が設置の対象となり、飲食店、小型店舗、福祉・教育施設などでの使用が考えられています。

○ 仕様
仕様定格出力 5kW級
使用燃料    LPガス
発電効率    35%
総合効率    81%
起動時間    36分
容積       1,289リットル
幅×奥行×高さ:1,290×740×1,350(mm)
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(出典:出光興産ニュースリリース2007年4月4日

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2007.04.01

NGK日本特殊陶業 角砂糖大の燃料電池

File No.89
 日  付:2007年3月30日日本経済新聞社
 用  途:携帯用燃料電池
 種  類:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:水素
 製  造:産業技術総合研究所 日本特殊陶業株式会社
 開発内容:セラミックスを使って角砂糖大の燃料電池を開発

 <ニュースを読む>
 今回の成果は、SOFCの空気側電極材料としても使われているランタンコバルト系セラミックスを集積用構造体に用い、その微構造制御を最適化したことにより成功した。この成功により、600℃以下の低温動作でも1立方センチメートル当たり2W以上の出力を有する超小型キューブ式SOFCユニット技術が確立できたといえる。また、この技術は基本的なセラミック成型方法を利用しているので量産化にも適している。

 実際に作製したマイクロSOFCキューブは角砂糖大の1立方センチメートルの体積を有し、直径が0.8~2mmのチューブ型マイクロSOFCが内部に集積されている構造である。東邦ガスは550℃の運転温度において2mm径のチューブ型マイクロSOFCキューブに水素を流して性能試験を行った。その結果、2W以上の電力が得られることが実証された。550℃の運転温度で、電流4.5Aの時、僅か1立方センチメートルの体積から2Wを超える出力を発電できることが分かる。この結果は600℃以下での運転における単位体積当たりの燃料電池特性として世界最高レベルであるとともに、このユニットが燃料・空気の通路を有した本格的な世界最小のマイクロチューブSOFCキューブであることになる。

 本開発のマイクロSOFCキューブの実現によってマイクロSOFCのスタック化が容易になり、小型移動機器用電源の数10Wクラス(体積寸法:数10立方センチメートル)から、自動車用補助電源、家庭用電源へ適用可能な数kWクラス(体積寸法:数1000立方センチメートル)までのスタック、モジュールへの展開が可能となり、SOFCを家庭用の分散電源や移動電子機器用電源、自動車補助電源等への応用を加速するものと考えられる。
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 (出典:日本特殊陶業ニュースリリース 2007年3月29日)

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2007.02.06

第3回 国際水素・燃料電池展 

EC
http://www.fcexpo.jp/fc/jp/
会 期:2007年2月7日(水)~9日(金)
会 場:東京ビッグサイト
【NHKニュース】燃料電池の最新製品の展示会

水素と酸素を反応させて電気や熱を取り出す燃料電池は、有害なガスなどを発生しないため、次世代のエネルギーとして期待が高まっています。東京・有明で始まった展示会は、国内外から電機メーカーや自動車メーカーなどおよそ500社が参加し、これまでで最大規模となっています。このうち、大手電機メーカーは、新たに開発した水とアルミニウムから水素を発生させて発電する小型の燃料電池を展示し、安定して高い出力が得られることやアルミの廃材をリサイクルできることを紹介しています。また、携帯用ゲーム機や携帯電話の燃料電池に水素を供給する小型のカートリッジや、時速80キロで走ることができる燃料電池バイクなども展示され、燃料電池の最新の製品や技術を見ることができるようになっています。出展したメーカーの研究者は「コスト面などの課題を一つ一つ克服して、少しでも早く一般の方に燃料電池を使った製品を届けたい」と話していました。

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2007.01.29

世界で最小クラスのSOFC

 File No.88
 日  付:2007年1月25日日本経済新聞社
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:大阪ガス株式会社 京セラ株式会社
 開発内容:都市型小規模住宅にも設置可能な出力700Wの
       燃料電池コージェネレーションシステムを開発
 実用化年:2008年度に商品化を目指す。
 <ニュースを読む>
 大阪ガスと京セラは、個人住宅向けの燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを共同で2008年度に商品化すると発表しました。両社はこれまで1キロワットを発電するコージェネシステムを共同開発して実証試験を行ってきました。より小型で住宅でも環境性・経済性のメリットを充分に発揮できる700ワットの機種に変更して商品化します。
 本システムの特長は以下のとおりです。

 1. 発電ユニットの大幅な小型化を実現
 (1) セルの薄型化とセルスタックのコンパクト化
 厚みを3mmから2mmに薄型化した新型セルを開発するとともに、セルスタック(セルの集合体)の構成を、従来の200セルから126セルにすることで、大幅なコンパクト化を実現しました。
 (2) 発電ユニットの構成の簡素化
 発電モジュール(セルスタックや改質器が内蔵された金属性の容器)へ空気を供給するための空気導入部を、発電モジュールの筐体と一体構造とすることなどにより、発電ユニットの構成を簡素化しました。
 これらの結果、発電ユニットは、1kW機に比べ容積で約50%の小型化を実現しました。

 2. 排熱利用給湯暖房ユニットの薄型化
 貯湯タンク容量の適正化や補助ボイラーのレイアウトを変更し、都市型小規模住宅への設置に適した奥行き330mmの薄型排熱利用給湯暖房ユニットを開発しました。

 3. 発電出力700W機で、発電効率45%(AC送電端効率、LHV)、排熱回収効率30%以上を達成
 設置性向上のための小型化と、お客さまの経済性、環境性のメリットの創出を検討し、定格出力を1kWから700Wに変更しました。この新型機での性能評価を実施した結果、開発目標の発電効率45%以上、排熱回収効率30%以上を達成しました。

大阪ガス株式会社プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/Press/pre07/070125.htm

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2006.11.14

SOFCセルの開発

 File No.87
 日  付:2006年10月30日 日本経済新聞社
 用  途:家庭用業務用燃料電池
 型  式:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:水素
 製  造:三重県科学技術振興センター工業研究部 三重大学 三菱化学株式会社 株式会社ミヤオカンパニーリミテド
 開発内容:含浸(がんしん)修飾した高性能電極を有する固体酸化物形燃料電池セルの開発

 <ニュースを読む>
 三重県は、燃料電池の実用化研究を加速しています。燃料電池関連技術を集積し四日市コンビナート再生や地場の陶磁器産業振興に役立てる戦略です。

 戦略その1. 家庭用燃料電池の実証試験を実施する企業に対して、その経費を半額補助する制度を創設。民間企業10社が参加した実証試験も今年で3年目、来年度からは次の段階に進む施策を検討中です。

 戦略その2. 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、「新エネルギー技術開発プログラム」の一環として実施する「固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発」事業に参画
 本研究プロジェクトの拠点として、科学技術振興センター工業研究部窯業研究室敷地内に「三重県燃料電池研究センター」を設置し、「水管理によるセル劣化対策の研究」を開始しています。

 戦略その3. 経済産業省の「平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業」として三重県が提案していた「含浸(がんしん)修飾した高性能電極を有する固体酸化物形燃料電池セルの開発」が採択されました。
 この研究開発事業では、含浸法により電極を触媒等で高性能化し、従来1000℃程度で作動していた温度を650~750℃にまで下げても十分な性能を示す、燃料電池を開発します。このような燃料電池を開発することで、耐熱部材のコスト削減や耐久性の向上が図れます。

 三重県科学技術振興センターメールマガジン 第115号
 http://blog.mag2.com/m/log/0000078823/107592568.html

 三重県水素エネルギー総合戦略会議
 http://www.pref.mie.jp/sshuseki/hp/kaigi/index.html

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2006.10.27

燃料電池ハイブリッド鉄道車両を初公開

 File No.86
 日  付:2006年10月19日 日本経済新聞社
 用  途:鉄道用燃料電池
 型  式:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:高圧水素
 製  造:東日本旅客鉄道株式会社
 開発内容:燃料電池ハイブリッド車両を初公開
 関連項目:「NEトレイン(New Energy Train)」
 <ニュースを読む>
 JR東日本は19日、燃料電池と蓄電池を組み合わせて走るハイブリッド車両の走行試験を初公開した。燃料電池列車は鉄道総合技術研究所も開発しているが、蓄電池とのハイブリッド方式は世界初。ブレーキ時に発生した電力を蓄え加速に利用し、燃料電池の出力不足を補う。
 試験車両は1両で、車体の下に6本の水素タンクと2台の燃料電池、屋根上に5台の蓄電池を搭載。最高速度は時速100キロで、この日の試験走行では時速50キロまで加速した。試験車両では、1回の水素の供給で走れるのは50―100キロメートル。長距離走行が可能な燃料電池の開発や発電効率が課題になる。
 来年4月から営業線での試験走行を始める。

 試験車両の諸元 
車  両          一両編成
車両寸法(長さ×幅×高さ) 20000×2800×4052mm
最高速度          100Km/h
燃料電池方式・容量    固体高分子形・65kW×2台
蓄電池方式・容量     リチウムイオン式・19kWh
水素タンク容量・圧力   約270リットル・35MPa
 世界初の燃料電池ハイブリッド鉄道車両の開発より [PDF/262KB]
Netrain

出典:East Japan Railway Company

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2006.10.02

燃料電池列車の走行試験

 File No.85
 日  付:2006年9月30日 日本経済新聞社
 用  途:鉄道用燃料電池
 型  式:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:高圧水素
 製  造:鉄道総合技術研究所
 開発内容:燃料電池列車の走行試験を初公開
 <ニュースを読む>
架線とパンタグラフなしに、燃料電池だけで走る電車の走行試験を29日、鉄道総合技術研究所が初めて公開しました。水素と酸素の化学反応で電気を生み出す燃料電池だけを動力源とする電車は世界初で、実用化に成功すれば環境への負荷が大幅に減ります。試験車両は、車体下に水素タンクを取り付け、車内に100kW級の燃料電池を1台搭載しました。東京都国分寺市にある同研究所内の片道約600メートルの試験線を架線からの電力供給なしで3往復し、最高時速32キロを記録しました。

    燃料電池の諸元

  方式   固体高分子型
  出力   外部出力 最大120kW
  メーカー 米国NUVERA社 http://www.nuvera.com/

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出典:Railway Technical Research Institute (RTRI)

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出典:鉄道総合技術研究所 試験電車 形式クヤR291-1 

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2006.09.27

Honda Demonstrates the FCX Concept Vehicle

 File No.84
 日  付:2006年9月25日 日本経済新聞社1面
 用  途:自動車用燃料電池
 型  式:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水素
 製  造:本田技研工業株式会社
 開発内容:新型燃料電池車FCXコンセプトを開発
 実用化年:2008年に日米で発売
 <ニュースを読む>
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 次世代燃料電池車「FCX コンセプト」主要諸元

【乗車定員】 4名
【モーター】  
 最高出力 95kW(129PS)
 最大駆動トルク 256N・m(26.1kg・m)
 種類 交流同期電動機(Honda製)
【燃料電池スタック】
 形式 PEFC(固体高分子膜型)(Honda製)
 出力 100kW
【燃 料】
 種類 圧縮水素ガス
 貯蔵方式 高圧水素タンク(350気圧)
 タンク容量 171L
【寸 法】(全長×全幅×全高 mm)
 4,760×1,865×1,445 mm
【最高速度】 160km/h
【エネルギー貯蔵】リチウムイオンバッテリー
【航続走行距離】※ 570km
※ LA-4モード走行時におけるHonda測定値
 
出典: http://www.honda.co.jp/news/2006/4060925c.html
    http://world.honda.com/FuelCell/

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2006.09.26

メタノール燃料電池

 File No.83
 日  付:2006年9月21日 日本経済新聞社
 用  途:電動車いす用燃料電池
 型  式:ダイレクトメタノール形燃料電池(DMFC)
 燃  料:メタノール
 製  造:スズキ株式会社
 開発内容:電動車いすにメタノール燃料電池を搭載
 実用化年:2007年に病院で実証試験を始める
 <ニュースを読む>
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 燃料電池を搭載した電動車いす「MIO(ミオ)」
 出典:http://www.suzuki.co.jp/release/c/c060926.htm

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2006.09.02

SOFCとマイクロガスタービンの複合発電運転に成功

 File No.82
 日  付:2006年8月2日 三菱重工ニュース第4493号
 用  途:業務用燃料電池
 型  式:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:三菱重工業株式会社 長崎造船所
 開発内容:固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)とを組み合わせた複合発電システムの実証運転に国内で初めて成功した。
 実用化年:10月から200kW級の複合発電システムの製造に着手し、その後さらなる大容量高効率化をめざす。

 <ニュースを読む>
 SOFCは、都市ガスを改質して取り出す水素と空気を反応させ、直接、電力が発生するセラミック製の燃料電池です。このSOFCから、化学的に未反応のまま排出される水素と900~1,000℃の高温の空気をMGTに投入してさらに発電させたのが今回の複合発電システムです。
 三菱重工は、原子力発電や事業用火力発電システムの高効率化などに加え、将来的には、このSOFCを使った複合発電システムの大容量化をCO2削減の切札と位置づけています。特に、天然ガス燃料では、ガスタービン複合発電と組み合わせて60~70%、石炭燃料では、石炭ガス化複合発電(IGCC)と組み合わせて55~60%に達する発電効率が期待されるため、“SOFC+ガスタービン+蒸気タービン”複合発電システム開発へ向けた技術の確立を加速していきます。
 今回のSOFC/GTコンバインドシステムは、75kW、発電効率50%以上です。

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自動車用燃料電池 水を取り除く電極材料

 File No.81
 日  付:2006年7月28日 日本経済新聞社
 用  途:自動車用燃料電池
 型  式:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水素
 製  造:東京大学、トヨタ自動車株式会社
      株式会社コンポン研究所
 開発内容:燃料電池の性能向上につながる新しい電極材料を開発
 <ニュースを読む>
 自動車や、家庭用電源として開発が進む固体高分子形燃料電池は、劣化の原因となる水分を、電極の表面からどう取り除くかが性能を高める要因となります。
 新しい電極材料は、金属のコバルトを含んだ化合物の薄膜で、ナノメートルサイズの小さな穴がたくさん開いたカゴ状の構造物です。薄膜を作るには、ナノテクノロジーの一つである 「自己組織化」とよばれる技術を使っています。
 基礎実験では、新材料の無数の小さな穴から、水分が外へ排出されやすくなり、燃料電池として働くことが確認できました。今後どれだけ性能を向上できるかトヨタは、藤田 誠教授の研究室で共同研究を進めていきます。

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