2009.05.07

Japan's METI Launches Hydrogen Highway Network Project.

File No.114
 日  付:2009年4月27日 日本経済新聞社 
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:水素ステーション
 内  容:高速道路に水素ステーションを設置
 実用化年:2009年度から大規模実験に乗りだす

 <ニュースを読む>
 経済産業省は将来的に国民生活で排出される二酸化炭素(CO2)の量がゼロになる社会の実現を目指し、2009年度から複数の地域で大規模実験に乗り出す。水素を家庭で利用するためにパイプラインで集合住宅に送ったり、燃料電池車向けに高速道路に水素ステーションを設置したりするのが柱だ。必要な予算を09年度補正予算案に盛り込む。

 水素は燃やしてもCO2を排出しないため、次世代エネルギーとして期待されている。日本は温暖化ガス排出量を2050年に現状比60―80%減らす計画で、実験を通じて水素の活用に向けた課題を探る。

 水素ハイウェイ ネットワーク構想
Hydrogen Highway from Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Hydrogen_highway#Japan 
Canada's Hydrogen Highway
California Hydrogen Highway
SHHP - HyNor (Norway), Hydrogen Link (Denmark) and HyFuture (Sweden)

米国エネルギー省は、水素基盤整備のプライオリティを、水素ステーションと放送 通信用電源にした模様。

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2008.07.08

水素ステーション 2010年までに標準仕様

File No.106
 日  付:2008年7月5日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:水素ステーション
 内  容:15年には商用水素ステーションの設置
 
 <ニュースを読む>
トヨタ自動車や新日本石油が参加する燃料電池の普及団体「燃料電池実用化推進協議会」は4日、2010年までに燃料電池車に水素を補給する水素ステーションの標準仕様を決めると発表した。
水素の充てん圧力や充てん方法を業界で標準化し、商用化に弾みをつける。15年には商用水素ステーションの設置に乗り出し、燃料電池車の普及を後押しする。
同計画はトヨタやホンダなどの自動車メーカーや、新日石や東京ガスなど、協議会の中で燃料電池車の事業化に携わる12社が策定した。自動車各社が開発を進めている燃料電池車は水素の充てん圧力にばらつきがある。今後、12社を中心に充てん圧力や充てん方法の標準仕様を定め、共通の設備で水素を補給できるようにする。ステーションの事業化に向け、低コストの設備の開発なども進める

JHFCプロジェクトでは、首都圏、中部地区、関西地区に11基の水素ステーションと1基の液体水素製造設備を整備し実証試験を行っています。

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2008.01.25

東芝 ジメチルエーテル水蒸気改質法による水素製造

 File No.102
 日  付:2008年1月11日 日本経済新聞社 
 用  途:水素ステーション、水素ガスタービン発電
 種  類:水素エネルギーの生産
 燃  料:ジメチルエーテル(DME)
 製  造:株式会社 東芝
 開発内容:DMEから水素を効率的に製造する技術を開発
 実用化年:2010年ごろ毎時100立方メートルの実証プラントの建設を目指す

 <ニュースを読む>
 東芝は、発電所やゴミ焼却施設などで生じる、300℃程度の産業廃熱を有効活用して、ジメチルエーテルから水素を効率的に製造する技術を開発することに成功した。将来、二酸化炭素を排出しない原子炉を熱源とした水素製造プラントを検討しており、実現すれば原子力発電所が水素の大型製造拠点になる。

 2007年、東芝京浜事業所内ガスエンジン発電所に小型水素製造装置を設置。家庭向け燃料電池1台が1時間に消費する量に相当する毎時1立方メートルの水素を製造することができた。2010年頃をめどに青森県内のゴミ焼却施設に併設する形で、水素製造能力が毎時100立方メートルの実証プラントを設ける考えだ。

 製造した水素は、燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」や、水素エネルギーを貯蔵した「水素ガスタービン発電」に再利用できる。

 ジメチルエーテル(DME)が、石油の代替燃料として期待される理由は、天然ガス、石炭、バイオ燃料からも合成できるから。DMEを直接燃料電池の燃料として使う方法も開発が進んでいる。ダイレクトジメチルエーテル燃料電池(DDFC)は、ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)より使用燃料の毒性が低い点が評価されている。エチルとメチルの違いね。高温で反応するSOFCには、高温での改質を要するDMEと適合するようだ。

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2007.10.26

燃料電池車向け有機ハイドライド

 File No.97
 日  付:2007年10月26日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車
 種  類:固体高分子形燃料電池
 燃  料:有機ハイドライド
 製  造:新日本石油株式会社、株式会社日立製作所
 開発内容:有機ハイドライドから水素を抽出する装置を小型化
 関連項目:File No.17水素エネルギーの生産
 <ニュースを読む>
 新日本石油と日立製作所は、有機ハイドライドという液体から水素を取り出す反応器を、燃料電池自動車に搭載できるまで小型化できる技術を開発しました。新日本石油が触媒を、日立製作所が主要部品をそれぞれ開発し、板状の基本ユニットを何枚も並べて反応器を作ります。板の中には薄いすき間が通っており、一方の端から有機ハイドライドを流し加熱すると、もう一方から水素がでてくる仕組みです。燃料電池車が1時間走るのに必要な水素を、25リットルサイズの反応器で供給できます。

 水素の輸送、貯蔵、供給方法として、高圧水素、液体水素、水素吸蔵合金、無機ハイドライド、 有機ハイドライドが開発されています。有機ハイドライドは、液体の状態で貯蔵、運搬しやすく、給油設備など既存のインフラを活用して輸送、供給できます。このため、水素ガスで扱う方式に比べ整備コストが低いのが利点です。ただ、反応器の小型化が難しく燃料電池車に使いにくいという大きな課題がありました。

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2007.10.01

ハイブリッド水素貯蔵タンク

 File No.96
 日  付:2007年8月31日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車
 種  類:固体高分子形燃料電池
 燃  料:水素
 製  造:サムテック株式会社
 開発内容:水素の貯蔵量を1.5倍に高めたハイブリッド型タンクを開発
 実用化年:2010年ころ
 <ニュースを読む>
 燃料電池自動車用の燃料タンク技術が急速に進展している。自動車用鍛造部品メーカーのサムテックは、水素の貯蔵性能を1.5倍に高めた水素貯蔵タンクを開発した。容量40.8リットルのタンクに1.5キログラムの水素を蓄えられる。燃料電池車は通常、水素1キログラムで約100キロメートル走行でき、このタンクなら4本を搭載して600キロメートルの走行が可能になる。貯蔵量アップのカギは、350気圧の高圧タンクの中に、水素を吸収・排出する水素吸蔵合金を組み合わせるハイブリッド型にしたこと。
同社は、新分野開拓のためにタンク製造にのりだし、1996年に米国に加工会社を設立。NASAのロケットや人工衛星にも使われ、技術を磨いてきた。日本自動車研究所、日本重化学工業と一緒に国の「水素安全利用等基盤技術開発」プロジェクトに加わり、ハイブリッド型タンクの安全性試験を来春までに終える予定だ。政府は、2015年ころに燃料電池を搭載した一般乗用車が発売になるよう、産業界を支援している。サムテックも、自動車メーカーの燃料電池車開発が本格化する2010年までに、ハイブリッド型タンクの完成を間に合わせる計画だ。

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2007.08.24

「JHFC大阪水素ステーション」が開所します

 File No.94
 日  付:2007年8月21日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:定置式水素ステーション
 燃  料:天然ガス
 製  造:大阪ガス株式会社
 開発内容:燃料電池車用の水素供給施設を大阪市に開設

 <ニュースを読む>
 大阪ガス株式会社が、JHFCプロジェクトにおいて、商業地域における日本初の定置式水素ステーションとして建設を進めてきた「JHFC大阪水素ステーション」が、8月23日に開所致します。当社は今後、燃料電池自動車への水素充填などの運用を通じた実証を開始します。

 【大阪水素ステーションの特徴】
 1. 水素ステーションの多目的利用を実証
 水素ステーションの稼働率向上を図るため、燃料電池自動車以外に燃料電池車椅子や燃料電池カートなどの小型移動体や、定置式燃料電池へも水素供給を実施することにより、水素ステーションの多目的利用の実証を行う予定です。

 2. 都市ガスインフラを利用した「天然ガス改質型水素ステーションシステム」の確立
 当社が開発し、従来比50%まで小型化した水素発生装置【商品名:HYSERVE(ハイサーブ)】を活用し、既存のインフラである都市ガスから改質して水素を作り出すことで、省スペースでかつ効率的な水素供給システムの確立を目指します。

 3. 日本初の都市部における水素供給実証で広く一般の認知度を向上
 これまでの水素ステーションの実証は、法規制の関係上主に工業地域で行われてきましたが、大阪水素ステーションは規制緩和された新基準に沿って設計、建設が行われており、定置式水素ステーションとして日本で初めて商業地域(大阪市中央区)に建設されました。
 この日本初の都市型水素ステーションの運用により、広く一般に水素エネルギーの認知度の向上を図ります。
 大阪ガス株式会社 http://www.osakagas.co.jp/

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2007.06.30

JHFC関西空港水素ステーションがオープン

 File No.92
 日  付:2007年5月7日 大阪FCV推進会議
 用  途:燃料電池自動車、水素自動車
 種  類:移動式水素ステーション
 燃  料:液化水素
 製  造:関西電力株式会社
       岩谷産業株式会社
 開発内容:「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」として関西初の水素ステーションが、関西国際空港にオープンしました
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<ニュースを読む>
岩谷産業株式会社 ニュースリリース 

 関西国際空港株式会社は、JHFCプロジェクトを支援し、関西地区での水素インフラモデル構築に向け、用地提供ならびに水素燃料自動車のモニタリング等を行い、実証事業への協力を行います。平成22年までの約4年間の運用を通じて、各種データの収集を行う予定です。
 ■水素エネルギー社会のインフラモデルを提案
 水素需要がわずかしか見込めない水素エネルギー社会の黎明期においては、まず移動式水素ステーションやサテライト水素ステーションと呼ばれる小型の簡易ステーションが普及し、需要に見合った水素供給網が地域ごとに段階的に整備されていくのが、現実的な考え方です。

 関西空港水素ステーションは、水素の需要増とともに進化・対応できる拡張可能なサテライト水素ステーションとなっています。燃料電池自動車1~2台分の充填に対応したディスペンサーと蓄圧器ユニットのみで構成されていますが、水素需要の増大にあわせて、液化水素昇圧ポンプ等の設備を追加することにより、実用化規模の本格的な水素ステーションへと拡張していくことを計画しています。
 その過程を通し、黎明期における水素供給インフラの一つのモデルを提案したいと考えています。

 ■ハイドロエッジを拠点とする水素供給網
 本水素ステーションへは、昨年4月竣工の日本最大の液化水素プラント(株)ハイドロエッジ(堺市)で製造される液化水素を供給します。またその供給は岩谷産業(株)と関西電力(株)が共同で開発した液化水素型移動式水素ステーションでおこないます。

 ■関西空港内での水素利用機器の活用で、実証事業を推進
 水素ステーションの運用実証については、関西国際空港にて燃料電池自動車をはじめ岩谷産業(株)所有のマツダ(株)製水素エンジン自動車や燃料電池アシスト自転車等の小型移動体を運用する他、水素と燃料電池を利用した非常用移動電源車の実証試験も計画しています。

 移動式水素ステーションを詳しく知りたい方は、こちらの添付資料に図があります。
 関西電力株式会社 ニュースリリース 液体水素方式による移動式ステーションを共同開発

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2005.12.29

水素エネルギーの生産

 File No.72
 日  付:2005年12月18日 日本経済新聞社1面
 用  途:自動車用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:水道水
 製  造:本田技研工業株式会社 
 開発内容:銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)
      化合物薄膜を使用する太陽電池を開発した
 実用化年:2007年より熊本製作所で量産を始める
 <ニュースを読む>
 ホンダは、住宅用の太陽電池事業に参入する。今回量産する次世代型太陽電池は、素材に銅-インジウム-ガリウム-セレン化合物薄膜を使用することで、製造過程で必要とされる消費エネルギーを、従来の多結晶シリコン型太陽電池と比較して、約半分に抑えています。これによって、製造時から二酸化炭素の発生を削減した環境に優しい太陽電池です。また、非シリコン系薄膜型としては世界最高レベルの光電変換効率を実現しています。(一般的な結晶シリコン系とほぼ同等レベル)ホンダは、発電した電気を住宅で使うだけでなく、将来は、燃料電池車の家庭用水素ステーションといったを構想を進めています。

 2010年のホンダビジョンでは、太陽と水の恵みによって、車は動くのですね。2005年の家庭用水素ステーションは、次の写真をクリック出典は、ホンダ ワールドワイド サイト>>Fuel Cell
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 ホーム・エネルギー・ステーションⅢ
 燃料電池車:HONDA FCX
 燃料電池システム:プラグ・パワー社
 燃料:天然ガス⇒水素
 水素製造能力:3立方メートル/時間(0℃,1atm)
 熱電供給設備、家庭用の発電能力:5KW

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2005.11.08

水素エネルギーの生産

 File No.67
 日  付:2005年11月8日 日本経済新聞社
 用  途:携帯用燃料電池
 種  類:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:メタノール、エタノール他
 製  造:株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション
 開発内容:反応温度の低い(100℃以下)水素製造方法を発見
 実用化年:小型の水素製造装置を2年後をめどに開発する
 <ニュースを読む>
 新たな水素製造法は、メタノールと空気の反応を利用する
 燃料電池を、空気の供給量を通常の十分の一程度に抑え、
 100℃以下の温度で電気化学反応させると電極に水素が
 発生するというものです。従来の水蒸気改質法に比べ
 次のような特長があります。
 1.低温(30℃~90℃)で水素製造が可能
 2.外部からの電気エネルギー供給不要
 3.生成ガスに一酸化炭素を含まない(1ppm未満)
 4.メタノール以外の燃料も利用可能
 5.水素製造装置を小型化しやすい

 同社は、新たな水素製造装置と、水素を燃料とする燃料
 電池を組みあわせてノートパソコン等の携帯機器の電源
 として実用化する計画です。

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2005.01.31

水素エネルギーの生産

 File No.52
 日  付:2005年1月28日日本経済新聞社
 用  途:自動車用、家庭用燃料電池
 種  類:各種燃料電池
 燃  料:牛のふん
 製  造:北海道大学 北海道開発土木研究所
 開発内容:基礎化学原料のベンゼンや燃料電池用の水素を
      低コストで製造できる技術を開発した。
 継  続:No.17(2004年6月11日)の続報
 <ニュースを読む>
 北海道別海町別海資源循環試験施設(バイオガスプラント)で、
 牛のふんを発酵して得られたメタンガスを、ゼオライト触媒と
 反応させることによって、ベンゼンと水素が製造できたという
 ことです。北海道大学市川研究室で開発された、メタン直接
 改質法によるクリーン水素等の製造技術は、通常の天然ガス
 からの水蒸気改質法に比べ10分の1以下の投入エネルギーで
 水素を製造でき、二酸化炭素の排出もゼロだそうです。今回
 使った原料?は、30トンということで、大型プラントでの実証試験
 も成功し、実用化へ向け安定した稼動の研究を続けています。
 メタン直接改質法で製造した水素を使って、50~100㌔㍗の
 燃料電池による分散型発電の検討も進んでいるそうです。 

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