DMFC
File No.71
日 付:2005年12月16日 日本経済新聞社
用 途:携帯用燃料電池
種 類:ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)
燃 料:メタノール
製 造:東レ株式会社
開発内容:炭化水素系の電解質膜を開発
実用化年:2007年の実用化を目指す
<ニュースを読む>
電解質膜は、米デュポン社のナフィオンなど、フッ素系高分子材料が使われています。フッ素系電解質膜は、水素イオンが透過する際、メタノールも同時に透過しやすいという(メタノールクロスオーバー)問題があり、発熱や発電性能低下の原因となっていました。東レは、従来の電解質膜を詳細に解析した結果、ポリマー中に存在する水が、クラスタと呼ばれる構造で存在しており、このことがプロトン伝導だけでなく、メタノール透過も促進していることを見出し、クラスタの無い構造での電解質膜を開発しました。従来のフッ素系電解質膜と比較して、水素イオンの伝導度を損なうことなくメタノールクロス オーバーを1/10以下に低く抑えた炭化水素系電解質膜を作る事に成功しました。
メタノールクロスオーバーを1/10に低減した炭化水素系電解質膜を使って、燃料電池を試作したところ、高出力と耐久性を実証できました。
東レは、控えめに書いているけれど、これ世界最高レベルなんだよ。
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