世界で最小クラスのSOFC
File No.88
日 付:2007年1月25日日本経済新聞社
用 途:家庭用燃料電池
種 類:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
燃 料:都市ガス
製 造:大阪ガス株式会社 京セラ株式会社
開発内容:都市型小規模住宅にも設置可能な出力700Wの
燃料電池コージェネレーションシステムを開発
実用化年:2008年度に商品化を目指す。
<ニュースを読む>
大阪ガスと京セラは、個人住宅向けの燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを共同で2008年度に商品化すると発表しました。両社はこれまで1キロワットを発電するコージェネシステムを共同開発して実証試験を行ってきました。より小型で住宅でも環境性・経済性のメリットを充分に発揮できる700ワットの機種に変更して商品化します。
本システムの特長は以下のとおりです。
1. 発電ユニットの大幅な小型化を実現
(1) セルの薄型化とセルスタックのコンパクト化
厚みを3mmから2mmに薄型化した新型セルを開発するとともに、セルスタック(セルの集合体)の構成を、従来の200セルから126セルにすることで、大幅なコンパクト化を実現しました。
(2) 発電ユニットの構成の簡素化
発電モジュール(セルスタックや改質器が内蔵された金属性の容器)へ空気を供給するための空気導入部を、発電モジュールの筐体と一体構造とすることなどにより、発電ユニットの構成を簡素化しました。
これらの結果、発電ユニットは、1kW機に比べ容積で約50%の小型化を実現しました。
2. 排熱利用給湯暖房ユニットの薄型化
貯湯タンク容量の適正化や補助ボイラーのレイアウトを変更し、都市型小規模住宅への設置に適した奥行き330mmの薄型排熱利用給湯暖房ユニットを開発しました。
3. 発電出力700W機で、発電効率45%(AC送電端効率、LHV)、排熱回収効率30%以上を達成
設置性向上のための小型化と、お客さまの経済性、環境性のメリットの創出を検討し、定格出力を1kWから700Wに変更しました。この新型機での性能評価を実施した結果、開発目標の発電効率45%以上、排熱回収効率30%以上を達成しました。
大阪ガス株式会社プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/Press/pre07/070125.htm
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