« SOFCセルの開発 | Main | 第3回 国際水素・燃料電池展  »

2007.01.29

世界で最小クラスのSOFC

 File No.88
 日  付:2007年1月25日日本経済新聞社
 用  途:家庭用燃料電池
 種  類:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 燃  料:都市ガス
 製  造:大阪ガス株式会社 京セラ株式会社
 開発内容:都市型小規模住宅にも設置可能な出力700Wの
       燃料電池コージェネレーションシステムを開発
 実用化年:2008年度に商品化を目指す。
 <ニュースを読む>
 大阪ガスと京セラは、個人住宅向けの燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを共同で2008年度に商品化すると発表しました。両社はこれまで1キロワットを発電するコージェネシステムを共同開発して実証試験を行ってきました。より小型で住宅でも環境性・経済性のメリットを充分に発揮できる700ワットの機種に変更して商品化します。
 本システムの特長は以下のとおりです。

 1. 発電ユニットの大幅な小型化を実現
 (1) セルの薄型化とセルスタックのコンパクト化
 厚みを3mmから2mmに薄型化した新型セルを開発するとともに、セルスタック(セルの集合体)の構成を、従来の200セルから126セルにすることで、大幅なコンパクト化を実現しました。
 (2) 発電ユニットの構成の簡素化
 発電モジュール(セルスタックや改質器が内蔵された金属性の容器)へ空気を供給するための空気導入部を、発電モジュールの筐体と一体構造とすることなどにより、発電ユニットの構成を簡素化しました。
 これらの結果、発電ユニットは、1kW機に比べ容積で約50%の小型化を実現しました。

 2. 排熱利用給湯暖房ユニットの薄型化
 貯湯タンク容量の適正化や補助ボイラーのレイアウトを変更し、都市型小規模住宅への設置に適した奥行き330mmの薄型排熱利用給湯暖房ユニットを開発しました。

 3. 発電出力700W機で、発電効率45%(AC送電端効率、LHV)、排熱回収効率30%以上を達成
 設置性向上のための小型化と、お客さまの経済性、環境性のメリットの創出を検討し、定格出力を1kWから700Wに変更しました。この新型機での性能評価を実施した結果、開発目標の発電効率45%以上、排熱回収効率30%以上を達成しました。

大阪ガス株式会社プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/Press/pre07/070125.htm

|

« SOFCセルの開発 | Main | 第3回 国際水素・燃料電池展  »

5.SOFC」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 世界で最小クラスのSOFC:

« SOFCセルの開発 | Main | 第3回 国際水素・燃料電池展  »