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2007.10.01

ハイブリッド水素貯蔵タンク

 File No.96
 日  付:2007年8月31日 日本経済新聞社
 用  途:燃料電池自動車
 種  類:固体高分子形燃料電池
 燃  料:水素
 製  造:サムテック株式会社
 開発内容:水素の貯蔵量を1.5倍に高めたハイブリッド型タンクを開発
 実用化年:2010年ころ
 <ニュースを読む>
 燃料電池自動車用の燃料タンク技術が急速に進展している。自動車用鍛造部品メーカーのサムテックは、水素の貯蔵性能を1.5倍に高めた水素貯蔵タンクを開発した。容量40.8リットルのタンクに1.5キログラムの水素を蓄えられる。燃料電池車は通常、水素1キログラムで約100キロメートル走行でき、このタンクなら4本を搭載して600キロメートルの走行が可能になる。貯蔵量アップのカギは、350気圧の高圧タンクの中に、水素を吸収・排出する水素吸蔵合金を組み合わせるハイブリッド型にしたこと。
同社は、新分野開拓のためにタンク製造にのりだし、1996年に米国に加工会社を設立。NASAのロケットや人工衛星にも使われ、技術を磨いてきた。日本自動車研究所、日本重化学工業と一緒に国の「水素安全利用等基盤技術開発」プロジェクトに加わり、ハイブリッド型タンクの安全性試験を来春までに終える予定だ。政府は、2015年ころに燃料電池を搭載した一般乗用車が発売になるよう、産業界を支援している。サムテックも、自動車メーカーの燃料電池車開発が本格化する2010年までに、ハイブリッド型タンクの完成を間に合わせる計画だ。

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