東芝 ジメチルエーテル水蒸気改質法による水素製造
File No.102
日 付:2008年1月11日 日本経済新聞社
用 途:水素ステーション、水素ガスタービン発電
種 類:水素エネルギーの生産
燃 料:ジメチルエーテル(DME)
製 造:株式会社 東芝
開発内容:DMEから水素を効率的に製造する技術を開発
実用化年:2010年ごろ毎時100立方メートルの実証プラントの建設を目指す
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東芝は、発電所やゴミ焼却施設などで生じる、300℃程度の産業廃熱を有効活用して、ジメチルエーテルから水素を効率的に製造する技術を開発することに成功した。将来、二酸化炭素を排出しない原子炉を熱源とした水素製造プラントを検討しており、実現すれば原子力発電所が水素の大型製造拠点になる。
2007年、東芝京浜事業所内ガスエンジン発電所に小型水素製造装置を設置。家庭向け燃料電池1台が1時間に消費する量に相当する毎時1立方メートルの水素を製造することができた。2010年頃をめどに青森県内のゴミ焼却施設に併設する形で、水素製造能力が毎時100立方メートルの実証プラントを設ける考えだ。
製造した水素は、燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」や、水素エネルギーを貯蔵した「水素ガスタービン発電」に再利用できる。
ジメチルエーテル(DME)が、石油の代替燃料として期待される理由は、天然ガス、石炭、バイオ燃料からも合成できるから。DMEを直接燃料電池の燃料として使う方法も開発が進んでいる。ダイレクトジメチルエーテル燃料電池(DDFC)は、ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)より使用燃料の毒性が低い点が評価されている。エチルとメチルの違いね。高温で反応するSOFCには、高温での改質を要するDMEと適合するようだ。
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