2006.09.02

マイクロ燃料電池 水から水素抽出

 File No.80
 日  付:2006年7月15日 日本経済新聞社
 用  途:携帯用燃料電池
 型  式:小型固体高分子形燃料電池(μPEFC)
 燃  料:水
 製  造:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
      アクアフェアリー株式会社
 開発内容:水から水素を取り出す方式の、小型の携帯用燃料電池を開発した。
 実用化年:1-2年後の実用化を目指す。
 
 <ニュースを読む>
 今回の取り組みでは、アクアフェアリーの独自技術である水から水素を発生させる水素発生剤 ならびに、薄膜成型技術を用いた発電セル、およびドコモの技術であるFOMA共通充電仕様に準拠した充電回路を融合させたPEFC方式の充電器を試作し、FOMA端末への充電動作の確認に成功しました。
 本充電器は、水素を発生させる仕組みや発電セルの構造が簡易でありながら、発電の効率が高いため、従来の開発品(DMFC)と比較して、4分の1以下のサイズ、2倍以上の出力(パワー)を実現しております。
 これにより、複数回充電可能な充電器を簡単に持ち運びでき、ACアダプタとほぼ同程度の時間での充電が可能となります。

 仕様(FOMA用マイクロ燃料電池充電器試作品)
 サイズ: 幅24mm×奥行24mm×高さ70mm
 重さ : 45グラム
 燃料(容量): 水+水素発生剤 10cc(カートリッジ取り替え式)
 出 力 :2ワット
 電気容量: 10Wh
 充電可能回数: 3回以上
 充電時間: 1回あたり約120分

ソース:<2006年7月14日>NTTドコモ報道発表資料

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2006.04.12

メタノール改質型燃料電池

 File No.76
 日  付:2006年4月7日 日本経済新聞社
 用  途:ノートパソコン、デジタルカメラ
 型  式:小型固体高分子形燃料電池(μPEFC)
 燃  料:メタノール
 製  造:カシオ計算機株式会社
 開発内容:メタノール改質型燃料電池向け小型改質器を開発した。
 実用化年:2007年にもサンプル出荷を始める。
 関連項目:File No.12
 
 <ニュースを読む>
小型燃料電池は、メタノールから水素を取り出して発電する方式です。最大の課題は、水素を発生させるチップ状の改質器の作動時間が遅く、パソコンの立ち上げに時間がかかっていました。新型の改質器は、メタノールから水素を取り出す時間が6秒と、短時間で作動できます。開発した改質器を利用して燃料電池を作れば、現在のノートパソコンに一般に使われているリチウムイオン電池と同じ大きさで、約4倍に相当する20時間の連続駆動が可能になります。

 日経BP社より携帯機器向けマイクロ燃料電池の開発動向を中心に『燃料電池2006』が発売されていましたのでお知らせします。
燃料電池2006

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2005.11.01

小型燃料電池

 File No.66
 日  付:2005年10月25日 日本経済新聞社
 用  途:携帯用燃料電池
 種  類:小型燃料電池(マイクロPEFC)
 燃  料:水素
 製  造:キヤノン株式会社
 開発内容:水素を直接供給する小型燃料電池を開発
 実用化年:3年後の実用化を目指す
 <ニュースを読む>
 キヤノンは、小型燃料電池事業に参入する。小型プリンター、デジタルカメラ、携帯端末などに使える大中小3種類のサイズの燃料電池を開発した。燃料となる水素は、カートリッジ内の水素吸蔵合金に蓄え、電池部分と組み合わせ、二酸化炭素を全く排出しないように発電する。カートリッジは、リユース(再利用)する方式や、販売拠点で水素を充填する方式が考えられるという。
 
 Canon EXPO 2005では、小型燃料電池で動く、デジタル一眼レフカメラの試作機を公開した。水素を酸素と直接反応させるため、稼動効率も高く、水素1回の充填で稼動する時間は、同じ大きさのリチウムイオン電池と現段階でほぼ同等という。製品化にあたっては、さらに発電効率を高め、現在多くのデジカメで使われているリチウムイオン電池の約3―5倍の電池寿命を実現する。(IT PLUS)
 携帯用燃料電池は、モトローラ社が、金属のガスボンベを使うのは重いということで、メタノールから水素を取り出して発電するDMFC方式が主流となりました。将来は、メタノールより軽く、水素密度の高い、先端材料(軽量金属水素化物やカーボンナノチューブ等)の水素貯蔵技術を使う小型燃料電池を目指している。

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2005.02.27

マイクロPEFC

 File No.57
 日  付:2005年2月23日日本経済新聞社
 用  途:携帯用燃料電池
 種  類:マイクロ固体高分子形燃料電池(μPEFC)
 燃  料:水素
 製  造:日本電信電話株式会社
 開発内容:水素を直接燃料に使う携帯電話用小型燃料電池を開発
 実用化年:2~3年後に実用化のメドをつける計画
 <ニュースを読む>
 今回試作したマイクロPEFCは、リチウムイオン電池と置き換え可能なレベルの高出力を実現しています。加えて発電部と水素吸蔵合金タンクの一体化や電気回路の簡素化などにより、携帯電話に直接搭載可能な外形寸法、42mm×80mm×13mm重量104gとなっており、9時間の通話が可能です。さらに、発電部の面積を変えることで、デジカメ、PDA、ノートパソコンなど多様な携帯用電子機器に幅広く適用可能です。NTTは、DMFCよりマイクロPEFCの方が、発電部の単位面積あたりの出力密度が高く、二酸化炭素を排出しないことから有利とみており早期の実用化を目指しています。
 ・プレゼンス
 Most manufacturers' conventional fuel cells for mobile products use methanol as a fuel. It therefore came as a surprise when Canon Inc announced a fuel cell that uses hydrogen gas as a fuel in December 2004. Despite many hurdles to overcome before commercialization, such as establishment of the hydrogen gas supply chainand product safety matters, hydrogen gas has increasingly been attracting attention as a fuel for mobile products. (NE Asia Online)

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2004.05.11

PEFC

 PEFC
 File No.12
 日  付:2004年5月10日日本経済新聞社
 用  途:携帯情報機器用
 型  式:固体高分子形燃料電池(PEFC)
 燃  料:メタノール
 製  造:カシオ計算機株式会社 工学院大学
 開発内容:世界最小の燃料電池を開発した。
 実用化年:2007年に販売を目指す。
 
 <ニュースを読む>
 小型高性能燃料電池は、マイクロリアクターと呼ばれる改質器
 で化学反応を行い、メタノールから水素を取り出し発電します。
 リチウムイオン2次電池方式を上回る発電能力を実現可能とし、
 ノートパソコンを8~16時間連続駆動できるそうです。
 驚くべきことは、大型の改質器を必要としない小型燃料電池と
 して、DMFCが研究されている中で、カシオは、改質器を、
 500円硬貨大に小型化したことです。それは、近年始まった、
 産学共同研究の成果によるものでもあります。

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