2007.08.24

ソニー ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発

 File No.95
 日  付:2007年8月24日 日本経済新聞社
 用  途:携帯音楽プレイヤー「ウォークマン」
 種  類:バイオ電池
 燃  料:ブドウ糖
 製  造:ソニー株式会社
 開発内容:ブドウ糖を使って発電する新方式の電池を開発

 <ニュースを読む>
 ソニーは、植物に含まれる栄養源であるぶどう糖を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、電気エネルギーを取り出して発電するバイオ電池を開発しました。
 今回試作したバイオ電池は、パッシブ型バイオ電池の基礎研究成果として、50mWの世界最高出力を達成しています。また、試作したバイオ電池を使って、ウォークマンによる音楽再生を実現しました。

■今回開発したバイオ電池のしくみ
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バイオ電池は、ぶどう糖を分解する酵素と電子伝達物質を固定化した電極(負極)と、酸素を還元する酵素と電子伝達物質を固定化した電極(正極)で、セパレーターを挟んだ構造になっています。
酵素 : (負極側)グルコースデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ
     (正極側)ビリルビンオキシダーゼ
負極側では、外部からぶどう糖の水溶液を取り込み、ぶどう糖を酵素で酸化分解する際に電子と水素イオンを取り出します。水素イオンはセパレーターを介して、負極側から正極側に移動します。正極側では、空気中の酸素を取り込み、電子と水素イオンによる還元反応によって水が生成されます。この一連の電気化学反応を通じて、電子が外部回路を移動する際に、電気エネルギーが取り出されます。
ソニー株式会社 http://www.sony.jp/

”バイオ電池”は、ウォークマンより砂糖水を栄養源とする昆虫ロボットを動かしてほしかったな。キーワード "Biofuel Cell"

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2006.04.27

バイオ燃料電池

 AltaVistaのフリー翻訳ソフトを見つけてきました。十ヶ国語を英語に翻訳できるすぐれものです。しかしながら、英語を日本語に翻訳するのは、あまり得意ではなさそう。

 想像するに、水から水素を取り出すことができるのなら、空気中の水蒸気からも、水素を取り出すことができるのではないか。そうすれば、燃料電地は、現在の思考を越えた展開を期待できるかもしれませんね。

 それでは、オックスフォード大学フレザー・アームストロング教授グループの開発した、最先端のヒドロゲナーゼ バイオ燃料電池成功のニュースをどうぞ。

 Milestone Achieved in the Development of Biological Fuel Cells http://www.terradaily.com

 University of Oxford
 ∟The Armstrong Research Group
   ∟Development of a Biofuel cell
 
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2005.12.12

バイオ燃料電池

 File No.70
 日  付:2005年12月9日 日本経済新聞社
 用  途:テレビ用燃料電池
 種  類:バイオ燃料電池
 燃  料:ギ酸
 製  造:シャープ株式会社、地球環境産業技術研究所(RITE) 
 開発内容: 家庭の生ゴミから水素を生産
 実用化年:2年以内をメドに、燃料電池への応用を目指す
 <ニュースを読む>
 家庭の生ゴミを処理してできるギ酸という化学物質を、大腸菌に与えて水素を生産する基本技術を開発。
 RITEプロセスによる水素生成法は、1リットルの反応容器に、遺伝子組換えによって水素生産能力を百倍以上に高めた大腸菌を充填。0.5リットルのギ酸を加えて、1時間に300リットルの水素を連続的に生産できるシステム。ギ酸は、有機廃棄物をセ氏数百度で加熱するとできる。RITEは、企業に呼びかけて、ギ酸の量産技術の確立に乗り出す考え。10万キロワット級の水素燃料電池発電所への技術展開も可能となる。

 まず液晶テレビを動かすデスクトップ型燃料電池への応用を目指している。

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2004.11.03

バイオ燃料電池

 File No.32
 日  付:2004年10月8日日本経済新聞社
 用  途:業務用燃料電池
 種  類:バイオ燃料電池
 燃  料:パン ウエス
 製  造:サッポロビール株式会社 株式会社島津製作所
      広島大学 
 開発内容:世界初、廃棄するパンから水素の生成に成功
 実用化年:2006年度にも実用化を目指す。
 <ニュースを読む>
 「水素・メタン二段発酵技術」は、前段で発生する水素ガス
 を燃料電池へ、後段のメタン発酵で発生するメタンガスを
 ボイラー等への組み合わせです。前段階の水素発酵工程は、
 有機物を微生物の働きにより分解処理し、水素を生成する
 工程です。発生する水素ガスは、硫黄分を含まないので、
 燃料電池への直接の利用が可能です。ジャガイモや酒かす
 など他の食品廃棄物も応用が可能で、水素発酵を行う水素
 生成菌群は、メタン発酵と比較して固形有機物の分解に、
 優れているそうです。残パンを燃料にするバイオマス発電
 は、工場や農場の電源として、需要は拡大する見込みです。

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2004.10.01

バイオ燃料電池

File No.29
 日  付:2004年10月1日日本経済新聞社
 用  途:医療用燃料電池
 型  式:バイオ燃料電池
 燃  料:砂糖
 製  造:松下電器産業株式会社
 開発内容:砂糖で動く小型燃料電池を試作、発電実験
        に成功しました。
 <ニュースを読む>
 試作した燃料電池は、コイン状で直径5㌢厚さ2㌢。
 電極に砂糖を分解する酵素を付着しています。砂糖が、
 水と二酸化炭素に分解する過程で電子を放出。負極に
 電子が移動することで電流が流れる仕組みです。電極に
 酸化チタンの微粒子も付けてあり、光を当てると砂糖の
 分解反応が高まるようになっています。体内の糖分を
 燃料に心臓ペースメーカー向けの電池に応用できるそう
 で、今後光を当てなくても十分な出力が得られるよう
 改良するそうです。血液に含まれるブドウ糖を動力源
とするバイオ燃料電池を目標にしているのですね。

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