2010.03.04

ヨーロッパの新しい水素プロジェクト 2006年版

Brussels, 11 May 2006

Commission presents the outstanding results of the CUTE project and announces new action for Clean Public Transport http://europa.eu/

 概要

 欧州委員会は、CUTEプロジェクトの顕著な結果を呈示するとともに、新しい水素輸送イニシアチブに着手したと発表しました。

 CUTEプロジェクトは、2003年中頃から、27台の燃料電池バスを、アムステルダム、バルセロナ、ハンブルク、ロンドン、ルクセンブルク、マドリッド、ポルドー、ストックホルムおよび、シュツットガルトの9つのヨーロッパの都市で、公共交通機関として運行し、400万人以上を運びました。

 新しい「Hydrogen for Transport」イニシアチブは、3年間で約200台の水素を燃料とする「乗り物」を運行し、水素供給のインフラストラクチュアを整備します。「Hydrogen for Transport」は、次のプロジェクトを含んでいます。

 Roads2HyCOM ☆http://www.roads2hy.com/
1.Hylights  ☆http://www.hylights.org
2.PREMIA  ☆http://www.premia-eu.org/
3.CUTE→HyFLEET-CUTE
 ☆http://www.global-hydrogen-bus-platform.com/
4.ZERO-Regio  ☆http://www.zeroregio.com/
5.HyCHAIN-MINITRANS Project ☆http://www.hychain.org/

 この中の「HyFLEET-CUTE」は、次のよう計画です。

 34台の燃料電池バスを、アムステルダム、北京(中国)、バルセロナ、ロンドン、ルクセンブルク、マドリッド、パース(オーストラリア)および、レイキャビック(アイスランド)で運行します。一方、液体水素を水素エンジンに供給する14台の水素バスが、ベルリンを走ります。

Hylights
Midi_buslg
 「HyCHAIN-MINITRANS Project」 の、燃料電池マイクロバスです。
 Source:http://www.greencarcongress.com/

もっと詳しく知りたい方は、ここを掘り起こしてくだされ。
European Commission > Research > Energy > Sustainnable Energy Systems > Research Topics > Fuel Cells > R&D topics > FP6 > European Hydrogen and Fuel Cell projects

ECFuel Cell Projects under the 6th Framework Programme (FP6)

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2009.10.25

燃料電池飛行機 アンタレスDLRーH2

http://www.youtube.com/watch?v=dgW1Ngoqjoc

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ドイツ航空宇宙センター
http://www.dlr.de/en/desktopdefault.aspx/tabid-1/86_read-18278/

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2009.07.01

夢を語れ、不可能を超えろ

番組名:プロフェッショナル 仕事の流儀 「夢を語れ、不可能を超えろ~藤本幸人~」

番組HP: http://www.nhk.or.jp/professional/

番組内容:「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車の開発に挑む、自動車メーカーの技術者藤本幸人(52)。極秘の開発現場での熱き技術者たちのドラマを、初めてカメラが捉えた。

詳  細:排出するのは水のみ。水素を使って動く「燃料電池車」は、究極のエコカーだ。その開発を率いる、自動車メーカーの技術者・藤本幸人(52歳)。極秘の開発現場で、初めてカメラ取材が許された。藤本は部下に突き抜けた“思い”を求める。それこそが、夢を実現する原動力だからだ。2009年春、藤本はドイツで車を走らせ真価を試すことに。現地人技術者の厳しい目にかなう車に仕上げることはできるのか? 技術者のドラマに密着。

出演者:本田技術研究所上席研究員…藤本 幸人, 【キャスター】茂木健一郎, 住吉 美紀, 【語り】橋本さとし

本放送 6月30日(火)
午後10:00~10:50 総合/デジタル総合

再放送 7月 6日 (月)
午後4:40~午後5:30 BS2

再放送 7月 7日 (火)
午前0:45~午前1:35 総合/デジタル総合

 本放送は、裏番組でやってた西部劇「シェーン」を見てて見逃してしまった(笑)
 ワンセグで携帯に録画予約しとけばよかった。

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2008.12.12

ホンダFCスポーツ ロスアンゼルスオートショーに出展

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Honda's zero-emission fuel cell supercar concept - the FC Sport design study model
http://www.nytimes.com/2008/11/20/automobiles/autoshow/honda-fc-sport.html

 アメリカン・ホンダモーターは、ロスアンゼルスオートショーにおいて、「Honda FC Sport」デザインスタディモデルを発表した。

 「Honda FC Sport」デザインスタディモデルは、軽量コンパクトなHonda独創の燃料電池スタック「V Flow FCスタック」の採用により、自由度の高いデザインを可能とした。

 フロント中央に運転席を、リアには二つの席を配置、リア席の間に「V Flow FCスタック」を配置した。さらに、バッテリーを低い位置に搭載することで超低重心とし、空力にも優れたライトウェイトスポーツカーのデザインとなっている。

 「Honda FC Sport」デザインスタディモデルは米国カリフォルニア州にあるホンダR&Dアメリカのデザインスタジオで制作。市販の予定はない。

 http://www.honda.co.jp/news/2008/4081120b.html

 写真をクリックすると拡大します。
 

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2008.10.12

燃料電池推進船 “Zemship”

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FCS “Alsterwasser” celebrates its world premier on the Alsterlake

The first fuel cell passenger ship with a fuel cell propulsion system has been launched and will be operated by ATG

Hamburg. On August 29th the first commercially used fuel cell passenger ship has been put into service on the Alster lake in Hamburg. From now on up to 100 passengers will be able to enjoy their ride on the inner city lake and its connected canals-without generating any local emissions.
read more >>http://www.zemships.eu/

 燃料電池船「アルスターヴァッサー号」は、アルスター湖で世界一の座を祝います。
 燃料電池推進システムを備えた最初の燃料電池旅客船は、ATGによって運航されます。
 燃料電池旅客船は、8月29日ハンブルク市のアルスター湖に於いて、営業を開始しました。これから定員100人の乗客は、内アルスター湖とそれに繋がる運河(外アルスター湖)の遊覧を、Zero Emission Shipで楽しむことができます。
 
ZemShipsプロジェクトについての解説 :ZEROREGIO
http://www.admin.zeroregio.de/CDROM/englisch/11workshop/workshops/P06.pdf 
ハイブリッド燃料電池駆動技術 :プロトン モーター社
http://www.proton-motor.de/

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2008.02.23

エアバス、燃料電池を利用し飛行システムのテストを実施

エアバスはこのほど、燃料電池システムを搭載した旅客機で飛行テストを実施した。燃料電池を利用した旅客機の飛行テストは今回が初めて。この革新的なエネルギー源は、航空機の油圧システムや電力システムを補助的に作動させる動力源として使用された。2月に行われたこの飛行テストは、航空産業における環境保護対策としてエアバスが掲げる計画の一環。燃料電池技術を利用した排気ガスゼロの動力が環境保護にもらたす利点や適合性を評価する研究に役立つ。


飛行テストでは、燃料電池システムにより水素と酸素が反応して生まれた電力は最大20キロワット。燃料電池システムは排気ガスを排出する代わりに水が発生する。燃料電池システムによって航空機の電動モーターポンプや補助用の油圧回路を作動させたり、エルロン(補助翼)を動かしたりした。このシステムは、航空機を旋回させながらの高い荷重をかけた飛行状態でも、無重力状態での飛行状態でも、問題がないことが今回確認された。この飛行テストで燃料電池システムによって発生した水は約10リットル。


燃料電池は排気ガスを出さず、発生した水を航空機で使用する水や廃物処理システムに利用することができるため、航空機の軽量化、そして燃費効率の向上につながる。


エアバスはパートナーと共に、緊急動力システムや補助動力装置(APU)といった、航空機のその他のシステムの代替として燃料電池技術を利用する方法をさらに発展させることができる。また、この技術により空港やその周辺における騒音や排気レベルを大幅に削減することも可能。


今回テストされた燃料電池システムはエアバスとミシュランの共同開発によるもので、ドイツ航空宇宙センター(DLR)が所有するA320テスト機ですでに実験を行っている。エアバスは2005年末から、ミシュラン、リーブヘル・エアロスペース、DLRと共同で燃料電池技術を研究開発している。


エアバスは100座席から525座席以上を装備する最新旅客機を製造する航空機メーカー。フランス、ドイツ、英国、スペインに設計・製造センターを持つ他、日本、米国、中国に現地法人を置く。本社は仏トゥールーズ。EADSが100%出資する。

エアバス ジャパン http://www.airbusjapan.com/

ミシュランは、Hy-Light プロジェクトに参画しています。ここに、エアバスとのジョイントプロジェクトAPAWAGSが存在します。このプロジェクトで開発された燃料電池(SOFC)が、A320に搭載されたと思われます。関連記事です。
Juelich kerosene to hydrogen reformer technology ready for take-off
http://www.fuelcellsworks.com/Supppage3251.html

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2007.12.02

トヨタプリウス ハイブリッド水素自動車デビュー

Prius1

 今年、アイスランドの水素デモンストレーション・プロジェクト SMART-H2 で、クアンタム社は、水素エンジンに改造したカスタム仕様のトヨタプリウス ハイブリッド水素自動車を、10台納入しました。

Quantum to Supply Hydrogen Vehicles to Iceland's SMART-H2 Project
Quantum Fuel Systems Technologies Worldwide, Inc., today announced that it has been awarded a contract to supply ten hydrogen hybrid Priuses to VistOrka for use in Iceland's SMART-H2 project.

SOURCE: puregreencars.com

 SMART-H2 (Sustainable Marine and Road Transport,- Hydrogen in Iceland) Project

10 Hydrogen Toyota Prius vehicles delivered to Icelandic customers Previous successful hydrogen demonstration projects in Iceland have inspired VistOrka (the largest shareholder of Icelandic New Energy) to continue support for research and demonstration projects in Iceland. Already DaimlerChrysler has delivered one fuel cell vehicle to customers in Iceland and today Quantum handed over to VistOrka 10 hydrogen Toyota Prius vehicles.

SOURCE: Icelandic New Energy

Quantum Fuel Systems Technologies Worldwide,inc http://www.qtww.com/

google map プリウス10周年記念スペシャル

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2007.11.27

HALE UAV 高々度水素エンジン航空機の開発

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The Boeing Company , using a Ford Motor Company-developed hydrogen engine, has successfully tested the hydrogen propulsion system of its High Altitude Long Endurance (HALE) unmanned aircraft.
SOURCE http://www.boeing.com/news/
プレゼンス
HyICE - The Hydrogen Internal Combustion Engine A European Research Project

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2007.11.08

マツダ RX-8水素自動車を30台納入へ

File No.98
 日  付:2007年11月8日 NHKニュース
 用  途:水素自動車
 種  類:RX-8ハイドロジェンRE
 燃  料:水素
 製  造:マツダ株式会社
 内  容:ノルウェーに水素自動車30台納入へ
 関連項目:File No.75水素自動車
 <ニュースを読む>
ノルウェーは、地球温暖化への対策として水素エネルギーの普及を目指しており、今回のプロジェクトは、高速道路に水素スタンドの整備を進めて長距離の移動も可能にするなど、二酸化炭素をほとんど出さずに走る水素自動車の普及を図ることがねらいです。マツダは、来年から水素自動車30台を順次納入する予定で、納入された自動車は企業などに貸し出されて実際の業務に使われるということです。
7日夕方、東京・港区のノルウェー大使館で行われた調印式に出席したマツダの井巻久一社長は「水素社会が近くにあると多くの人が実感してくれれば大きな変革につながると期待している」と述べました。ノルウェーは、西暦2020年までに水素自動車を数万台普及させる目標を掲げており、今回のプロジェクトで得られたデータを基に有効性を検証することにしています。

HyNor(ハイノール、Hydrogen Road of Norway)http://www.hynor.no/
HyNorとは、スタバンゲル市~オスロ市間を結ぶハイウエーの各拠点に水素ステーションを設置し、全長580kmを水素自動車で走行可能にすることを目指したノルウェーの国家プロジェクトである。このプロジェクトは、各地の状況に適合しながら水素社会の開発に必要なあらゆる取り組みを行っている。バス、タクシー、乗用車など交通手段と都市、都市間、地方、長距離国内交通など交通システムの変革を予定している。マツダは2006年8月にHyNorプロジェクトの一環として造られたノルウェー初の水素ステーションの開所式に参加し、「RX-8ハイドロジェンRE」初の海外デモ走行を行っている。

Hre_img_01

マツダRX-8ハイドロジェンRE  (壁紙に貼ったよ)
http://www.mazda.co.jp/philosophy/rotary/hre/


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2007.09.10

イタリアに燃料電池バスを輸出する中国

Img200709061404470_2


従来の「エンジンとガソリンタンク」に代わり、「燃料電池と水素ボンベ」を搭載した、新世代燃料電池バス「神力一号」が5日、上海で初めて公開された。

上海神力科技有限公司の開発したこのゼロエミッション水素バスは、数ヵ月後にイタリアのラツィオ州の公共バス会社に納入され、中国で初めて海外に輸出される燃料電池自動車となる。

青い車体の「神力一号」は、外観から内装にいたるまで普通の公共バスと同じで、最高時速は95キロ、18秒で時速50キロまで加速し、水素満タンで300キロ以上走行、かつ車内の騒音は、65デシベル以下を保つことができる。

上海神力科技有限公司は、今回から車両と燃料電池システムの両方の設計を実施することにより、生産コストを1/3に下げただけでなく、車両の"走行性"と"耐久性"と安全性などを最適化することができた。燃料電池の寿命は、 5万キロメートルから10万キロメートルに引き上げた。

「神力一号」は、今年11月に上海で開催される『チャレンジ・ビバンダム 2007』に世界を代表するエコカーとして参加する。

上海神力科技有限公司は、 2008年北京オリンピックに、 22台の燃料電池車と 5台の燃料電池バスを提供する。国産の燃料電池車両が、オリンピック村の送迎を任務とすることになる。

上海神力科技有限公司と清華大学の合作、"清能一号"燃料電池バス試験車両は、累計2000時間近く運行し走行距離は、45000キロメートルに達した。世界で最も運行時間の長い燃料電池バスの一つである。

Resource:上海科普 
http://www.shkp.org.cn/kjxw/jtkj/2007-09-06/1189059666d26309.shtml

 人民日報日本語版の記事も参考にしました。「神力一号」は、「ふしぎなちから いちごう」と読みます。

 上海神力科技有限公司のHP
 http://www.sl-power.com/index.htm

 『チャレンジ ビバンダム 2007』(先進環境技術車展)
 Challenge Bibendum 2007 http://www.challengebibendum.com/

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